【END and RE:TURN】
□悩み
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そして現在―
「…変じゃないよな?」
「…ふああぁ、おはよう、シン…」
「おはようございます。
ミサトさん、変じゃ、ないですよね?」
ミサトの前には、後ろ髪をひとつにまとめた少年の姿があった。
「…何か複雑な気持ちね。」
「…やっぱり、変ですか?」
「あ、ううん、そうじゃないの。
ただ加持のどこがいいんだか…」
「…本当は好きなくせに。」
「何か言った、シンジ君?」
「い、いえ、な、何もっ!?」
その時のミサトの瞳をシンジは忘れることはないだろう。
*
「おはよう。」
「センセッ!?お前大丈夫やったんか、って…」
「…碇、君?」
「これは絶対売れるぞ…」
―こうしてシンジは、期せずして(もっとも、予想出来たことだが)、学校一モテる男として、定着したのであった。
続く