【END and RE:TURN】
□因縁
2ﾍﾟｰｼﾞ/4ﾍﾟｰｼﾞ
―シンジ君、準備はいいかい？
「はい…、いつでも、行けます。」
―分かった…、それじゃあ指示が出るまで待機していてくれ。
そう言って、マコトとの通信は切れた。
―シンジ、今、大丈夫？
「…アスカ？」
＊
「アタシたちのやってること、本当に意味があるのかな…」
―アスカ…、ごめん、僕も分からない。
「そう…」
―でもね、今は、今を守れれば良いかなって、思ってるんだ…
「今を守る、ね…」
―うん…
「…そうね、ありがとう、バカシンジ。」
＊
「バカシンジって…、まぁいいや。
アスカ、一つ頼んでいいかな？」
―何よ？
「…これが終わったら、みんなで写真撮らない？」
―…アンタ、バカァ？
返ってきたのは、呆れた感じの、アスカの声。
「何か気に障ること言った？」
―…まぁいいわ。
でも、その前に、二人だけでいっぱい写真撮るわよ…？
「…うん、分かった。」
そう言って、シンジは心が少し、温かくなるのを感じた。
＊
「辛かったら、言って…」
それは、つまり―
「…私は、何かをしたの？」
―独り深い闇へと沈んでゆくレイであった。