小話
様々なCPがありますので、きちんと確認したうえでお願いします。
(ある程度まとまったらジャンルごとに纏めてあげ直す予定。)
※このページへのコメントはお控えください。
◆黒バス(青黄)
黄瀬くん誕生日のときに書いたものを多少リメイク。
かっこかわいい青峰さんがすきです
(小話→コメント)
2013/06/23(Sun) 02:37
by 管理人
「おい」
校舎裏の影で携帯を弄っていると、呼び掛けられて振り向いた先には、何故か顔を赤くした青峰っちが立っていた。
「なんスか?てか青峰っち顔真っ赤スよ。大丈夫?」
「うっせ。俺のことはいいんだよ。それより、」
「ん?」
「あー……今日誕生日なんだろ?その、オメデト」
「!あ、ありがとうゴザイマス……てかなんで知って……」
顔を真っ赤にした青峰っちにつられて自分まであかくなってしまう。
嬉しい。
「じょ、女子どもが騒いでた、から。」
「ああ……」
一瞬、ほんと一瞬だけど期待してしまった自分がいた。あの青峰が、しかも自分の誕生日を知っているわけないし、仮に知っていたとしても覚えてるわけがない。
そもそも自分はいま、その女の子たちが面倒くさくなってこんなところに逃げてきているわけで。
青峰が知るのも当然のことだった。
でもぎこちない「おめでとう」を聞いた瞬間そんなことにも気づかず、ただただ、嬉しさが押し寄せてきて、冷静になったときの空しさが心を襲ってきた。
「あーその、よ。」
「なんスか?」
「やる。」
「!?」
いきなり投げられたそれは、手のひらに収まるくらい小さな紙の袋。すこしだけ重みがあるが、何かまではわからない。
「なんスか、これ?」
「開けりゃーわかんだろ、じゃあ俺いくから。」
「は!?」
「じゃーな、黄瀬クン。」
そう言って青峰っちはさっさと去っていく。なんなんだ、と思いつつテープだけで止められたそれを剥がし、逆さにすると、中からでてきたのは黄色のピアス。
「なんで片方だけなんスか。」
思わず口から漏れる笑みを押さえきれなかった。
「嘘をつくのが下手にも程があるっすよ、青峰っち」
ほんとは一週間も前からこの日を待ってったなんて、言えるわけがない。
―――――――
最後のは青峰さん。
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