乗り換え注意報!
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「それではクダリ、何かありましたらどうぞ!」
「言うことやることいっつも同じ!ルールを守って安全運転!ダイヤを守って皆さんスマイル!」
「「指差し確認、準備オーケー!目指すは勝利、出発進行!!」」
二人で前口上を言い終わった。それを合図にぼくとノボリ、トウコは一斉にボールを投げ、一瞬遅れてグレイって子もポケモンを出す。
ぼくはアイアント
ノボリはダストダス
トウコはルカリオ
グレイは━━━あれは、フライゴン!?
待って、ぼくタイプ知らないよ!?
「アイアント!いわなだれ!」
『フライゴン!虫にかえんほうしゃ!』
「はどうだん!」
「ぎゃあ!」
飛んでるから飛行タイプと思って繰り出したいわなだれも大して効かず、あっと言う間にぼくのアイアントは目を回した。
虫って!虫っていくらなんでもヒドイ!
「ダストダス、ルカリオにヘドロばくだんでございます!」
「うぅううう、いけ!デンチュラ!」
いくら虫と言われようと、ぼくのアイアントはマルチでのトッコータイチョー。効果バツグンの技を受けても、普段ならハサミギロチンで一体はオトせるのに。
いくら一緒にいる僕たちに詳しいトウコが作戦を立てたと言っても、この攻撃はグレイって子のポケモンが重要。
多分トウコ、グレイの事をすごく信頼して攻撃を任せてる。
『だいちのちから!』
ようやく動いたノボリのダストダスを、早速フライゴンが襲う。地面タイプ持ちなのかな、だったら確かにいわなだれは効かないや………。
「デンチュラスパーク!」
「もう一度ヘドロばくだん!」
そうとなれば作戦はケッテー。
ぼくとノボリはさっと目を合わせて、ルカリオに狙いを定める。
さぁ、サブウェイマスターの本気だよ!ノーマルだけどね!
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