乗り換え注意報！
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sideグレイ
あれから戻って来たノボリさんと、それをにこにこしながら出迎えたクダリさん。
しかし特に何か話す前に、
《ボス、スーパーマルチに挑戦者です》
そんな声がクダリさんの耳もとの機械から聞こえた。
「ええい、この大事な時に挑戦者様は随分と空気が読めませんね！」
「えっと……グレイ逃げそうだよね。トウコ呼んどこうか？」
「お願い致します。そうですね、ついでにライブキャスターを買い換えて来てはいかがでしょう？トウコ様がご一緒なら、心配ないでしょうし」
そう言われ、部屋に取り残された私…………あれ？これ逃げれるんでねぇ？
よっしゃぁああ！と意気込んで扉へ向かうと、ドアノブに手を掛けようとした瞬間扉が開いた。内向きに。
『うごぉっ………』
「え？あ、グレイさん！？ぎゃーっ！すみません！！大丈夫ですかっ！？」
『大丈夫………大丈夫だよ………』
鼻……折れてないよね………
『トウコちゃん、思ったより早く来たね？』
「あ、はい。まだギアステーションの中に居たんで………」
グレイさんが心配で、と俯くトウコちゃん。あれなにこの子可愛い。
『えっと………じゃあさ、なんか聞いてる？あの二人から』
「はい！ライブキャスターですよね？」
『あはは、ごめんね、折角トウコちゃんが一緒に選んでくれたのに壊しちゃって………』
「私はぜんぜん大丈夫です！でもグレイさんお金大丈夫なんですか………？結構高いですよね、ライブキャスター」
『あぁそれなら大丈夫！カンストするくらい有り余ってるし、私のトレーナーカードほら』
「………ゴールド………」
そういう訳で諦めた私とトウコちゃんは、ライモン１のデパートに向かったのだった。
ライブキャスターは必要だろうしね。
「本当は、ソウリュウシティのハズレにあるＲ９っていうデパートが良いんですけどね」
『じゃあまた今度行こうよ』
「喜んで！」
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