乗り換え注意報!

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sideグレイ



どがあぁ…………んん

爆発音が響くこちら、現場のポケモンセンター裏バトルフィールドよりグレイです。
とか言っちゃってるけどポケモンバトルなう。

『ミズハ(瑞波)、れいとうビーム!』
「ミィロォオオオ!」

うちのミロカロス、ミズハちゃん♀。ちなみに私は三匹目、トウコちゃんは五匹目。とは言っても私はひんしの子が居ないので、まぁ普通に考えて私の圧勝かなぁ。
やっぱトウコちゃんハンデあげるべきだったよ、ほら公式戦の時みたいに私の方は手持ちの入れ替え禁止、とかとか。

「っ、ツンベアーあられ!」
「グォアァ!」
『えーっと、特性ゆきがくれだっけ………避けられたかぁ』

今の相手は顎に氷柱のついた白熊くん。どう見てもこおりタイプですねわかりまーす!

『みずのはどう。とりあえず狙おう』

下手な鉄砲数打ちゃ当たる、って訳でもないけど。まぁいつか当たるだろうし、それまで技を打ち続ける体力くらいミズハは備えてるからねー。

「くっ………ツンベアー、めざめるパワー!」
『んん、やっぱ逃げてるだけじゃ駄目だもんねぇ……って、あ!』

弾けるのは電気。みずタイプのミズハには効果は抜群だ、やばい!

『ミズハッ避けて!!』
「ツンベアー逃がさないで!!」

ミズハの回りに電気が舞う。残念ながら避けられるとは思ってないが、策ならあるのだ。
体力はまだ残っている、方向は────分かった!

『サイコキネシスッ!』
「あっ!」

どうやら当たったらしい。吹雪が止んで、変わりに砂煙が舞い出した。

「──ッ!グレイッ!トウげほっ、トウコッ!」
「あれ、クダリさん………?おーい!こっちで……ってどうせ聞こえないか………」

いきなり呼ばれたので声が聞こえた方を見ると、そこには先程のコートから着替えたらしいクダリさん、とその後ろにノボリさん。
叫んでみたけど、まぁ聞こえないだろうから手を振っておいた。
あっやべバトルバトル。

『ミズハ、大丈夫?』
「ミィロ」

よし、ミズハの安全は確認出来た。

『トウコちゃぁん大丈………夫じゃなさそうだね』

ふふ、と笑ってみせるとトウコちゃんはがくりと膝から崩れ落ちた。
それと同時に地面に倒れる巨体。

「負けた……」

小さくトウコちゃんが呟いたのが聞こえた。




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