乗り換え注意報!

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sideグレイ



「う、うわぁああごめんねグレイちゃん!また迷子になっちゃったよぉおお!!」
『ちょっカズマサくん落ち着いて!通信機!通信機あるでしょ!?』
「あっ本当だインカム!」

慌てるカズマサくんを落ち着かせて回りを見ると、確かに職員通路ではなかった。なんかパイプとか滅茶苦茶ある。

「もしもしカズマサです!」
《─!───!────!?》
「すっすみませんんん!いえあの、ボスが朝話してたお客様がいらして、」
《──!?───、───!》
「は、はいぃいっ!すみません恐らく連絡通路Sですぅう!!」

通話を終えたらしく、ふぅと溜め息をついたカズマサくん。

『…………大丈夫だった?』
「はい、先輩が迎えに来てくれるそうです………痛い痛いごめん足踏まないで」
『敬語』
「あっそっち?アイタッわかったよごめんてばぁああ!」
『わかったなら、許す』

にこりと笑うと、カズマサくんもへにゃっと笑った。
なんか癒し系だなカズマサくん。年上だけども。

「──ぃい!おーい、カズマサぁー!あっおった!」
「あ、クラウドさん!」
『ん?クラウドさん?』

後ろから聞き覚えのあるコガネ弁が聞こえて、カズマサくんが聞き覚えのある名前を言った。
という事は間違いなく知り合いだな、うん。

「カズマサこるぁああ!!お前お客様来たら誰かに連絡入れろてなんべん言うたら分かんねん!自分が方向音痴ゆうんは分かっとるやろが!」
「ぎゃああああすみませんすみません!!」
「お客様もすんませ………って、あれ?嬢ちゃんやん」
『ちわっすクラウドさん』

私に気付いたクラウドさんにぺこりとお辞儀すると、クラウドさんは首を傾げた。中年がやっても可愛くないぞ!

「せやけど、ワシはボスのお客さんはオープントレインのサブマスする人やて聞いたで?」
『あ、それ私です。実力の方は任せて下さい、これでもチャンピオンなんで』
「え、」
「は、」

「「えええええええええぇ!?」」


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