乗り換え注意報!

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sideグレイ



『ノボリさん?クダリさん?』
「おや、お早う御座います」
「あ、おはよー!」

リビングには、既にきっちりと身支度を済ませた二人が居た。
そういや二人とも、昨日はここに泊まったんだっけ。

「ごめんね、うるさかった?」
『いえ、お二人のせいじゃないので』
「グレイ様、本日はギアステーションに来て頂いてもよろしいでしょうか」
『え?あ、はい』
「先代駅長さんがグレイに会いたいんだって!お話しておいで!」
『あ、この家貸して頂いてますもんね………挨拶しなきゃ』
「駅員には伝達しておきますので、いつ来て頂いてもよろしいですよ」
「それじゃあぼく達仕事、行ってきまーす!」
「行って参ります」
『えっと、行ってらっしゃいませー?』

ばたばたと二人が出ていって、私はダイニングに入る。
テーブルの上には書き置きがあって、さっき二人に言われた事が几帳面な字で纏められていた。
多分ノボリさんだろうな、急ぐくらいなら口頭で言わなくても良かったんじゃないかな。

「………、取り敢えず朝御飯、かな」

その後、確か庭があったはずだからポケモン達を遊ばせよう。
ギアステーションに行くのは、お昼ご飯を食べた後でも良いだろう。
にしても、二人とも出勤はいつもこの時間なのかなぁ。早いなー起きれるかなー。
今日の予定をさくさくと決めながら───あ、トースターどこだろう。


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