09/16の日記

02:27
『陰陽師』逐次感想
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陰陽師見たー!
めっちゃ楽しみだったから、もう待ち遠しくて。
御手洗と比べて結構プロモもしてたし!

陰陽師原作は漫画よりは前に読んでた。
夢枕獏が好きだったから読んでたに過ぎないが。
だから随分以前のことだ。
さぁ・・・原作ってどういうイメージだっけ?晴明と博雅。
漫画のイメージが強いからなぁ。あれは本当に原作イメージに近い。

晴明は掴み処のないイメージ。表情は微笑ぐらいで飄々としてて。というかぬらりひょん的なw
博雅はストレート。単純。裏表なくてガタイはでかいけど子供みたいに純真なとこあって、そこを晴明に突かれて、からかわれてる気がするんだけど・・・?的な。結構鈍感。正直で素直で性格良くて明るいから、晴明も博雅気に入ってるんだけど、ついからかってみたくなる。
というのが二人のなんとなくの印象。
大人で常の世以外も見える晴明と、常識的でちゃんとこの世で生きているお日様みたいな博雅。陰と陽。月と大陽ーーーみたいなコントラストに、透けて見える二人の仲の良さ。
博雅は、晴明の見ているものは見えない。でもそれでも晴明に対しての絶対的信頼。

映画の晴明と博雅は、その辺が上手く描けてた。
なんたって晴明がめっちゃぬらりひょんwあの食えないところや掴み処のないとこはピッタリだ。博雅も、明るくて裏表のないちょっと鈍感なとことか、めっちゃはまってた。

で、今回のドラマ(笑)
光一氏は、オファー時に『なんで自分が博雅?』とは思ったらしいが。
イメージ違うもんなぁ。
博雅って一応笛の名手なんだけど、どっちかってぇと風流というよりはもっとアクティブなイメージだもんなぁ。
だから最初は光一氏晴明か?ともw
でも染五郎さんがいたら、そっち主役だろうしなぁと(笑)
光一氏、『自分に博雅のオファーが来たからには、”イメージと違うけど敢えて”だろうし』みたいなこと言ってた。
だから、自分なりの博雅をと。

で、市川染五郎。
そりゃ歌舞伎では晴明でもいいかもだけどさ。
晴明はもっとしゅっとしてるイメージ。染五郎さんごつい。
この二人で晴明と博雅ってどうなるんだ?(笑)

最初の蝶々が飛ぶシーン。
うわw光一氏の表情がこそばゆいw友人同士の仲の良さを出す演出なんだろうけどさ。
光一氏平安の衣装なんて着慣れてないだろうが、立ち姿の背中綺麗だね。さすがだ。
博雅が晴明に、
「それもお前の良くないとこだ。屋敷に閉じこもって酒を呑むか、蝶や花と戯れてばかり」
と言ったとこで吹いたw
それ光一氏やんw
家に閉じこもって、F1見るかネトゲで遊ぶかwww

内裏って新築なんだから、これでいいんだろうが、綺麗過ぎて重厚感がない(笑)映像が概して明るいしペラいよな〜。
祭もシンプル過ぎて華やかさがない。人いなさ過ぎw
貴族やお上の役者さんが全く知らない人ばかりで。
山本美月ちゃん。可愛いね。

光一氏って本当に笛吹いたのか?本来は結構な吹く力要るから頬を膨らまさないといけないけど、監督さんにビジュアル言われたwと言っていた。ということは吹いてるのか?あんだけ練習したって言ってるってことは、吹いてるのか。
ちゃんとあの音自分で出してるのならすげぇ。

青い貴人のピーターにびっくりしたわ。このちょいの役によくオファー通ったな。でもさすが存在感ある。

志垣太郎が藤原家惣領のお父さん役してるんだけど、息子役のオッサン達より若く見える。さすが品があるw
芦屋道満て真田さんのイメージだったから、違い過ぎてびっくりしたが、修験道というからには、こっちが正解な気もする。
雛形わからなかったw

あの衣装って走る時、手は両方胸元なんだろうか。手持ち不沙汰に見えたw
博雅の、
「なに?」
のトーンが(笑)そこだけぽんっと普通っぽかった。
晴明にちょい甘えて頼ってる博雅ての伝わる。
晴明はそんな博雅が可愛いんだろうな〜。
まじ光一氏の博雅は可愛いもん(笑)
いやそりゃ年相応にシワとかはあるけどさw
結構しかめっつらの時多いから眉間にシワ寄っちゃってるけどさw
でも基本的に小柄でちょこまか動いたり凛と立ってる博雅は可愛い(笑)

博雅は天皇の孫だからかもだが、結構言葉遣い一定なんだけど、晴明は博雅に対して言葉遣いがちょこちょこ変わる。博雅が位上だから、それは判る。でも晴明は、普通にタメ口だったり敬語だったり。二人でいる時さえ。そこでなんかニュアンス出してるんだろうが。唐突に敬語入るから、ん?てなる。

光一氏衣装に苦労したと言ってたのに、街を歩く姿はちゃんと着物を着慣れた人の仕草だった。現代人が着慣れない着物着てるといった様子ではない。

笛の音がアテレコなのかがやっぱ不明w
お堂っぽいとこの中見て、ん〜って顔で辺り見渡す光一氏の表情が、現代劇の時と一緒だわwと思ったり。

光一氏、滑舌結構悪い(笑)
光一氏ってつよっさんよりは滑舌良いと思ってたが、そうでもない(笑)

「諦め切れますかな」
と晴明に言われた後の博雅の表情いいよね。表情細かく作っている。
時代劇だから、ドラマだけど現代劇ほどナチュラルでなくていい。
光一氏演技どうなんだ?と思ったが、相手が歌舞伎の方ではあるし、時代劇だしで、芝居にそんなに違和感ない。
石岡君の演技がアレだったから心配だったw
さすがに山本美月はきごちないが、そこはヒロインだからいいんだろう(笑)

光一氏、あの表情とかはちゃんとドラマの枠の演技だな〜と思った。
てかジャニってテレビとは親和性ありそう。瞬発力とか。自分がどう映ってるかをちゃんと把握している。(但しそこが映画ではペラくなっちゃうんだけど^_^;)
光一氏は舞台もやってるけど、ドラマやバラエティの経験もあるから、その辺がやっぱ染五郎さんからは違って見えたのかな。カット割だから舞台とは違うもんな〜。
美月ちゃんが言うように、バラの時とドラマでは勿論違うだろうし。

首塚で斬った腕はリアリティなかったな(笑)

染五郎さんてほんとめっちゃこの時代似合ってるけど。
晴明にしちゃ現世寄りというか。あやかしっぽい雰囲気がないんだよな〜。陰陽師っぽくないというか(笑)普通の貴族っぽい。
陰陽の道具の入ったつづらを背負って山を上ってるとこなんか、つづら似合い過ぎて。生活感ありすぎ。

「ふと笛を吹いたら」
の”吹いたら”のイントネーション光一氏おかしいぞw
「生来の持って生まれた」
を”しょうらいの”と言ってて。
ん?
”せいらいの”ちゃうんか?
検索したらせいらいが多いけどしょうらいも間違いじゃないらしい。
へ〜。知らなかった。
あと”みょうしゅ”
ん?名手に他の読みあるのか?と調べたら、同じ意味で妙手がある。
てことは生来(しょうらい)も故意にあの読みか。細かいな(笑)

お酌されながらの青音へのトークが、やはり俗っぽい晴明w
晴明、”青音にもお酌を”と言いつつ自分は盃を放さず酒を飲んでるのは、博雅にお酌をさせてあげようとしているのか?w

青音が、
「味気無い日々」
と言ってるのに、笑って
「さようで」
と返している博雅w
青音が喋っているのを聞くのが単に嬉しいのかw
結構テンパっている(笑)
でもどこかへ一緒にと青音を誘ったくせに、
「三人打ち揃って参りましょう」
と、二人で行こうという頭はない博雅。
そんな博雅がやっぱ可愛いなぁと思う晴明www
でもって結構奥手なのに言う時は言う博雅w
美月ちゃん小走りがイマイチ着物に慣れてない感が出てた。

この陰陽師の上司ってよく昼ドラ出てる達者な人だよね。好きだわw

染五郎さんやっぱ台詞上手いよね。
たいして抑揚も付けてないのに。
だからといって晴明っぽいかと言えば、そんなことはないw

「博雅様は何か思い違いをされてなさいます」
とさらっとした顔で言っても、その前の晴明との会話は、そうとしか取られないぞ、青音w
ここで『んふふ』と笑って博雅放置するかと思いきや、
「待て博雅!」
と走って追っ掛ける晴明とかw人間臭過ぎるwww
今更、
「そうだ!」
とか言って高笑いしてもw
市川晴明ってちゃんと人がましい(笑)青音とかにはリアクション薄いが、博雅をからかってるテイだが、岡田作画の晴明のからかい方ほど人を食ってないw

あれ?人をくった感じって存外つよっさん・・・似合うかもしれんwww
狐っぽいイメージとは合わなさ過ぎるが、そこは演技力でw
でもふたりなら光一氏が晴明のイメージだな(笑)
あ、そうか。染五郎さんてどうやっても狐のイメージないんだわw
そりゃ無理があるw

橋の上渡る光一氏の後ろ姿見て。
多分時代劇の衣装似合うのは、ちゃんと腰がすわった動きしてるからなんだろうな〜。重心の位置が一定というか。

「お前はなにをしていた?何の為の陰陽師か!」
って光一氏の言い方好き(笑)
何となく舞台っぽくてw

殺陣シーン2ヶ所のうちの1ヶ所。
これって博雅が負けるの前提のシーンだしなぁ(笑)
ハヤテの方が強いんだろうから、殺陣もあんま強くなっちゃ困るw
つうか相手の人って殺陣というよりはアクロバット的なw
韓国時代劇ですかwww
光一氏綺麗に捌いてるとこ一カ所あったよね。かっこいい。
後はちゃんとよろめいたりしてた(笑)
珍しくスタント使ってたよね〜。

てかさ、後の殺陣シーン見て思ったんだが、これってちゃんとした殺陣付けてるんだろか。
平安だからこうなのか?鋳造の技術的に、刀がまだちゃんと斬れる代物ではないとか?
立ち回りとか抜き方が結構雑いよな〜と思った。
斬るんじゃなく当ててる。敢えてそういう殺陣か?それとも殺陣師さん連れて行かなかったのかw
唯一綺麗だな〜と思ったのが、竹林で光一氏が刀を横に薙いだとこだ。
殺陣のクオリティイマイチで見ててあんまおもんなかったw

「我が友にまで類が及ぶ恐れがあれば防がねばなりません」
「言うことをきけ!!」
な晴明。
博雅に類が及ぶってのが、動機の1番だろうに(笑)きっと朝廷なんかどうでもいいw
朱い柱の回廊を、黒い装束で歩く博雅かっこいい。
黒に朱が差し色になってて、朱いバックに映える。

陰陽師なのに、自力でつづら背負って山に登る晴明w

ハヤテがメインかいw

晴明、博雅を、
「お前」、「おぬし」呼びw
晴明に怒りつつも、言うこと聞いて笛を吹く博雅w

「青音は人ではないのだ、博雅」
「それでもよい!」
おおー!
博雅にこの口調で『それでもよい!』とかって言われると萌えるなw
一生懸命諌めてる晴明に、恋の為に相手が人外のものであろうとよいと言い切っちゃう博雅。
ここは晴明「博雅様」呼びだ。
何故に?
青音がいるから?
博雅にいつもと違う距離感を置いた呼び方をすることで、自分の言葉に注意を向ける為?

でもってその晴明の言葉で、
「まさか」
とかって、今まで青音抱えてたのに、立ち上がる青音は放置する博雅w
さっくり晴明の言葉を受け入れちゃうwどんだけ晴明信じてるんだwww

もうここまでくると、がっしりした晴明の後ろで、ちんまりと風に逆らって立ってる博雅に、”頑張れー!”と言いたくなる(笑)
この博雅と晴明で違和感なくなってる。

「息がない」
って言い方が好き。
なんだろうね。時々光一氏のこういう言い方が、はっと引っ掛かる。
舞台っぽいっちゃ舞台っぽいが。
ナチュラルではない。でも、はっと惹き付けられるトーン。

蔀を上げる博雅と青音のアングルがあんま変わんないというw
二人の身長差ってどうだっけw

ここでも、
「博雅様、笛を」
と言っている。
こうなるともうよくわかんない(笑)
茫然としている博雅の気を引き立てる為か?
「吹けば、どうなる」
「青音は消えます」
「私に、消せと」
「はい」

「触れてはなりません。青音が浄土への道に迷います」
この一連のシーンが博雅の見せ場のシーンかなと見ていたら・・・。

おーいw
最後ハヤテが現れて全部ひっさらっていってしまったw
そりゃ博雅よりハヤテの方が、青音への愛が深そうだwww

「都の美しい処へ青音を連れて行くのは叶わなかったな」
「その代わり青音は恐らく美しく慈悲深い心に触れたはずだよ」
と、博雅のことを”美しく慈悲深い心”の持ち主だと言ってしまう晴明w
でもってその晴明の言葉の意味がちゃんと判った博雅。
ここの最後の光一氏の笑顔、綺麗だね〜。
徹子の部屋のメイキングで流れたの、このシーンでしょ。
顔に手をやって笑ってる光一氏がまるで女の子みたいに可愛かったけど、やっぱここ端正な笑顔ですわ〜(笑)

やっぱりハヤテが最後持って行くのかw

最初と最後が同じような台詞。
立場逆転した会話で、やっぱりちょっと博雅をからかう晴明の台詞。
「晴明?」
てトーンがナチュラル。
怯える博雅可愛いw
ラスト、
「博雅」
と呼ばれての、表情と間。
先に背を向ける博雅。
ちゃんと余韻がある。いいな〜。

と、思ったらw
主題歌にちょっとコケたw
いや、そうか、これは晴明と博雅の心情を歌っているのかwww

これってさ。
メイキング撮ってるってことはDVD発売期待していいんだろか?w
メイキング映像狙いだけどw

あ、肝心のストーリーw
まったりしてるね(笑)
道満があんま魅力的でない。
ストーリー的にはちょい判りづらい。
はて?どんな話だっけ?と考える。
まぁ・・・原作も判りづらいからそこはともかく。世界観はいいとしても、ドラマ的にはどうだったんだろう。
裏でナポレオンやデスノートやってたしな。普段はそっち見てる。
光一氏好きで原作好きだから見たけどな〜。
主人公は青音とハヤテかいwだし(笑)
御手洗よりは好きだった。
て、長文日記のヲチがそれって酷い^_^;
視聴率は14%のデスノートに次いで、11.3%だそうで。
パート2あれば嬉しいが(笑)

原作好きだけど、画像に深みがないし、その辺なんだかな〜で、結局見所は”光一氏可愛い”な単なるヲタ的感想になっちまったw



http://www.tv-asahi.co.jp/onmyoji/?__from=mixipage
■晴明の相棒役は堂本光一! 初の時代作品で、座長公演で磨いた殺陣も披露!

 安倍晴明の相棒として『陰陽師』に欠かせない存在の源博雅には、歌手、俳優、タレントとして多岐に活躍する堂本光一を配役。美しくもどこか微笑ましい平安の世の男同士の絆を、染五郎とともに創造していきます。
 意外なことに、光一が時代作品に挑戦するのは今作が初。平安の時代装束もカツラも初めてという中、相手役の染五郎と互角の存在感が求められる大役に挑みます。
 光一は由緒正しき風雅な笛の名手を演じる中、2000年の初演から2015年まで16年連続で毎年上演されている座長公演『SHOCK』シリーズで磨いた、華麗なる殺陣も披露。テレビ界では類い稀な才能をいかんなく発揮します!
■豪華キャストが集結! 1カ月に及ぶ全編ロケを敢行!!

 5月初旬にクランクインしたドラマの撮影は、全編を通し奥州藤原氏ゆかりの地、岩手県奥州市で敢行。厳密な時代考証に基づき歴史的建造物が再現された『歴史公園えさし藤原の郷』とその周辺地区で、約1カ月間執り行いました。
 主演の市川染五郎、堂本光一はもちろん、豪華キャスト陣も岩手に集結。晴明のライバル役で修験者の蘆屋道満を演じる國村隼、その道満に呪詛をかけられる藤原兼家役の川原和久など、画面にひとたび映ればその存在感の強さが視聴者の目を引きつける、個性あふれる俳優陣が多数出演します。2012年に染五郎の実姉と結婚した川原は、今作が義兄として初の共演。そんな話題性も豊富なキャスティングで送るドラマスペシャル『陰陽師』に、どうぞご期待ください!
安倍晴明(あべの・せいめい)…市川染五郎
陰陽師。式神を操り怨霊を調伏する中世・陰陽道の第一人者。人と交わることを好まず、名声も欲さず、式神と戯れる以外では源博雅を唯一の友とする。組織に属することも嫌っていたが、その博雅に誘われ内裏に赴いた際、陰陽道を用いて怨霊を退治した力を見込まれ陰陽寮に召される。

源博雅(みなもとの・ひろまさ)…堂本光一
晴明の相棒。笛の名手。醍醐天皇の孫ではあるが、臣籍に下り源氏を名乗っている。武家の家柄でありながら武芸よりも風雅を好む。直情的だが邪気のなさは晴明に安らぎを与え、それゆえに晴明の信頼を得ているのだが、本人はそんな晴明にどことなくからかわれている気分がしている。

青 音(あおね)…山本美月
蘆屋道満(あしや・どうまん)…國村隼
藤原兼家(ふじわらの・かねいえ)…川原和久
藤原道長(ふじわらの・みちなが)…和田正人
藤原兼通(ふじわらの・かねみち)…六平直政
藤原師輔(ふじわらの・もろすけ)…志垣太郎
藤原伊尹(ふじわらの・これただ)…上杉祥三
荼枳尼(だきに)…雛形あきこ
卜部覇矢手(うらべの・はやて)…和田聰宏
賀茂保憲(かもの・やすのり)…神保悟志
青い貴人(あおいきじん)…池畑慎之介

 今からさかのぼること千年あまり昔──
 村上天皇座する平安京。各地で天変地異やはやり病が相次ぎ、人々に不安と恐怖が広がる中、都では内裏が焼失。祟りの噂は時の権力者である藤原氏をも震撼させていた。
 藤原氏の尽力で内裏の再建はなるものの、その宴の席でも変事がぼっ発。源博雅(堂本光一)の笛で美しき白拍子が舞う中、突如、雨のように降り落ちる石や瓦とともに青白い光を放つ狩衣姿の武将の怨霊が現れたのだ。博雅の招きで宴席に着いていた安倍晴明(市川染五郎)は、陰陽道の術を駆使して怨霊を調伏。晴明の名は一夜で宮廷内に広まり、帝の思し召しで大内裏陰陽寮に上がることになる。

 再建の宴以来、宮中の男たちは優美な舞を披露した白拍子の魅力に取り憑かれていた。博雅もその一人。だが、白拍子の住まいに夜な夜な押し掛ける藤原の子弟たちのあさましい姿を見るにつけ、博雅は自尊心が働き近づくことができない。博雅の葛藤を微笑ましく眺めている晴明…。ところが、白拍子を我がものにしようとした藤原家にゆかりある者が次々と怪死を遂げるに連れ、事態は笑ってばかりもいられない様相を呈し始める。
 そんな騒ぎの最中、晴明のもとを藤原道長(和田正人)が訪ねてくる。道長の父の兼家(川原和久)も一緒にいたが、その衣をめくるとなんと胸から下がなく、上半身だけのあさましい姿になっていた! 呪詛の仕業ならば解いてほしいと晴明に懇願する兼家。これほどの法力を使う者に、晴明は心当たりがあった。朝廷が陰陽道ばかりを用いることに恨みを募らせている修験者の蘆屋道満(國村隼)だ。道満の力をもってすれば兼家を殺すことは雑作も無いこと。このような姿で生かしておくのには、なにかしらの謀があるに違いない…。
 その夜、晴明の邸で博雅が笛を吹いていると、どこからともなく白拍子が姿を現わし…。

【市川染五郎 コメント】
 歌舞伎の『陰陽師』は同年代の役者が集まって新たに作るという、「一生に一度くらいの思い」で取り組んだ特別な作品でしたので、今回、映像作品としてまた安倍晴明を演じられることになり驚きと喜びを感じています。これまで、幾度も映像化されさまざまな方が晴明を演じて来られていますが、僕は、夢枕獏さんの原作で描かれた晴明像に限りなく近づけたらという思いで演じています。

 年に一度くらいしかテレビドラマに出る機会のない僕にとって、堂本さんはテレビで見ている人(笑)。緊張してしまいます。ドラマは短いカットの積み重ねであり、細かな集中力が求められる仕事。堂本さんにはそういった力が備わっていて、だからこそ第一線で長く活躍されているんだということが分かりました。
 実は、そんな堂本さんに、密かなライバル心を抱いたことがあります。堂本さんが帝国劇場で『SHOCK』に出演中に、僕もすぐ近くの日生劇場で公演中だったことがあるのですが、堂本さんがやっていた階段落ちに僕も挑戦したんです。「高低差では負けても、段数だけは勝ちたい!」(笑) そんな風に勝手に刺激されていました。
 川原さんとは2回目の共演ですが、思いがけず義兄となってからは初共演です。前回は首をかき切ってポイと捨てましたが、今回は上半身しかないという(笑)。
 晴明を演じる上で難しいのは、表面的にはさまざまな物事にいつでも冷静に対処しますが、内に秘めた感情をどこで表現するのか。この作品ではほんの数カ所です。善と悪との間で常に動じない晴明を中心に、時代の色彩感と登場人物それぞれの生き方を楽しんでいただけたらと思います。
【堂本光一 コメント】
 テレビで時代作品に臨むのは今回が初めてです。衣装もカツラも慣れず、正直大変ですが、この時代に地上波でこれだけの大作を撮るのは貴重な機会なので、とても楽しみにしていました。
 染五郎さんの晴明は、まるで台本から抜け出してきたかのよう。当然ですが、僕が苦しんでいる衣裳もまるで普段着のように着ていらっしゃいますし、その場にいるだけで完璧な空気をまとっていらっしゃる。僕はそれについて行こうという思いで演じています。
 博雅は、晴明とは正反対で感情を表に出すタイプ。自分が『SHOCK』で演じている役のライバル側のキャラクターに近く、僕にとってはそれ自体がチャレンジング。展開を動かす存在でありながら、どこかで晴明に頼っている愛らしさと、博雅と晴明が生み出す空気感を表現できたらいいなと思っています。
 笛に関しては、音楽をやっている身としてクランクイン前から気がかりでしょうがなかった(笑)。雅楽の世界は、自分が知っている音楽の概念とまったく違うので大変でしたが、撮影に入る数週間前から練習に取り組んで演じています。
 このドラマは、決して時代劇の枠だけに収まらない、どんな方にも見やすい作品になっていると思います。僕自身、現時点ですでにもう一度最初から演じてみたいと思うくらい魅力的な作品です。ぜひ、放送を楽しみにしていてください。
【山本美月 コメント】
 堂本光一さんは以前、バラエティー番組でご一緒したことがあるのですが、ドラマでは初めてご一緒させていただきました。バラエティーのときとは印象が違ったオーラがあり、やはり役者さんとしての雰囲気がすごくある方だと実感しました。
 最初は、経験豊富なお二人(役者さん)とご一緒する作品にヒロインとして参加させていただくということで、ちゃんと認めていただけるかとても心配でしたが、本当にお二人とも優しく接していただいたので、安心して演じることができました。
【伊東仁プロデューサー コメント】
 30年近くに亘り、全世界で実に600万部を超えるベストセラーとなっている夢枕獏さんの人気小説シリーズ「陰陽師」をもう一度映像化したいという思いがようやく実現します。普通の時代劇という枠には留まらずファンタジーとロマンス、そしてちょっぴりホラーの世界。
 そして今回、平安の時代に占術、呪術、祈祷を駆使して悪霊に立ち向かうあの安倍晴明役には歌舞伎界のスター市川染五郎さん、その相棒・源博雅役には多種多様な活躍をしている堂本光一さんを迎えます。まったく違う印象の二人でありながら、実は最強のコンビとも言える新しい二人の「陰陽師」がいよいよ始まります。ぜひご覧ください。

原作
夢枕 獏『陰陽師』シリーズ(文藝春秋刊より)
企画
古賀誠一(オスカープロモーション)
脚本
金子成人
監督
山下智彦
ゼネラルプロデューサー
黒田徹也(テレビ朝日)
プロデューサー
伊東 仁(テレビ朝日)
近藤 晋(オスカープロモーション)
岡田 寧(オスカープロモーション)
制作
テレビ朝日
オスカープロモーション

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