捜査一課
□背中合わせ
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「慶二君。こんな遅くに呼び出してごめん。」
「んで？話って？」
「別れよう。」
芹沢が昨日彼女から聞いた言葉である。
確かに、芹沢は彼女に告白され、それがきっかけで付き合い始めた。
しかし、しっかりと愛し合うことは出来たし、ましてや、同棲もした。
なのに、何故別れなくてはならないのか。
愛が足りなかった？
それとも、初めから遊びだった？
それが、芹沢には分からなかった。
しかし、彼女はこう言う。
「慶二君は、私じゃだめなの。…私じゃないの。」
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