以下の7つの基準 のうち、4つ以上があてはまる。

1. 人からの批判、否認もしくは拒絶に 対する恐怖のために、重要な対人接触 のある職業的活動を避ける。

2. 相手に好かれていることを確信でき なければ、他人と関係を持ちたいと思 わない。

3. 恥をかかされることや馬鹿にされる ことを極端に恐れて、親密な関係の中 でも相手に遠慮してしまう。

4. 人が集まる社会的な状況で、人に批 判されることや拒絶されることに心が 捕らわれている。

5. 『自分は人と上手く付き合えない』 という不適切感によって、新しい対人 関係がつくれない。

6. 自分は社会的に不適切である、自分 には長所がない、または他の人よりも 自分が劣っていると思っている。

7. 恥をかくかもしれないという理由 で、個人的な危険を冒すことや何か新 しい活動を始めることに対して、異常 なほど引っ込み思案である。


アメリカ精神医学会(APA)が作成し た“精神障害の統計・診断マニュア ル”があるDSM‐W‐TR(Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorders)は、世界保健機関(WHO)が定 めたICD‐10(International Classification of Diseases:国際疾病分 類)と並ぶ精神医学的な疾病分類と診断 基準の国際的なスタンダードとなって いますが、DSM‐Wによると回避性人 格障害の診断基準は以下のようなもの となっています。
回避性人格障害 は、『不安感と依存性の強い行動パ ターン』を特徴とする人格障害のクラ スターC(C群)に分類されます。アメ リカの疫学的調査によると、回避性人 格障害の発症率(比率)は男女差がな く人口の約1.0%と見られていますが、 社会不安障害(対人恐怖症)の多い日 本ではそれ以上の発症率があると推測 されます。

DSM‐Wによる回避性人格障害(Avoidant Personality Disorder)の診断基準 A.社会的制止や不適切感、自己に対する 否定的評価に対して過敏性の広範な様 式であり、成人期早期に始まり種々の 状況で明らかになる。

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