怪盗話
□『1』
2ページ/4ページ
『土方さん。』
「海風か?すまねぇな。」
めんどうな手続きを受け付けで終わらせ、土方さんのところにきた僕。
『お久しぶりです。学校……以来ですかねぇ?会ってないの。』
「そうだな。平助たちはどうだ?」
あいっかわらず、と答えると
「やっぱ授業中はうるせぇか。」
「はい………。平助は寝てるんですけど、もう一人………(汗)」
「総司か。」
正解です。土方さん。と答え
溜め息をつく。
総司、というのは
僕の担当する組の生徒なんだが………。
一言で言えば、悪戯生徒。
僕がいるときはさほどないのだが、
土方さんが授業をしていると、
…………大抵、サボる。いてもボケーッとしてる。それで僕が呼び出しくらう。
こんな生徒なのだ。
『まぁ最近はサボることも少なくはなりましたから。』
「………何でだろうな?」
『さぁ??』
といい、
『それで?今日は?』
「あぁ。そうだったな。今夜10時にある怪盗が来るってーのは知ってるな?」
『いちおーね。だって最近ずーっと巷を騒がせてるし、目立つもんも目立つでしょ。』
「今回はそれを依頼する。」
『…………僕独断で動きますからね。皆さん方は手、出さないでくださいよ?』
「わぁってるよ。よろしくな。」
『ラジャー。』