怪盗話
□『2』
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ーーIn Museum
Side Mr.Harada
「おい!海風!!」
かなりデカい声で土方さんは凪の呼んだ。
「おっかしいな………。さっきまで誰か話してる声が聞こえたんだけどな。」
「確か、一人で現場に行ったんだよな。あいつ………勝手な行動したら自宅謹慎にしてやる………。」
「凪は刑事じゃないだろ?土方警部補。」
職権乱用だぞ?土方さん。
「だからって、勝手な行動をされるのはなぁ、原田。」
「あいつはいつもじゃないか?一人で行動すんのは。」
まぁそうならないとあいつは集中してできないって言うからな。
俺らも黙ってなきゃな。
「ちっ…………。斎藤がいてくれればな………。」
「何でだ?」
意外な人の言葉に俺は耳を傾ける。
何で斎藤が出てくんだ?
「いつも親しそうに話しているからな。あいつが行く場所も多分わかるだろうよ。」
「まぁ確かにな。この前も二人で何か話してたしな。」
「斎藤があいつと話してると顔真っ赤にしてんのがわかるんだよな。」
「意外だな。斎藤も恋情を抱くのか。」
頭が固いからな。上司に逆らったのは見たこたねぇしな。
「一応コチコチの頭じゃねぇからな。」
「(土方さんに対してはコチコチ過ぎるがな。)」とか、思っていると
「とにかく、早く行くぞ。近藤さんを待たしちまう。」
「あぁ。早く行かないとな。」
俺らは近藤警部のいる所へ戻った。
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