呟く小人

□甘い風邪薬
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えーとね。
昼頃だったかな?
珍しく凪ちゃんが学校に来たからさ、【寝てる?】って聞いてみたんだ。

『うーーん………。寝てない、かな?』

【というか、風邪ひいてない?】

『うん。喉痛い、かな。』

【………ふーーん…。】


まぁ彼女が探偵をやっているのは知ってたからね。
あの事件に来るのも、大方わかっていたしね……。ま、ちょっと、ね。

『そ、総司くん?』

【なーに?凪先生。】

『笑みが怖いよ?何か企んでる?』


ま、企んでたけどさ。


【………風邪薬、飲む?】

『うーん……。そんなに酷くないし、大丈夫だよ。』

【だーめ。そういって、この前倒れたの、誰?】

『う"………。』

【ほら、口開けて。】

『や、いいから。』

【開けて。】

『総司くん、ホントにいいから』

【は・や・く。】


………じれったくなったんだな。これが。
まぁ、それが、例の睡眠薬だったんだよね。


【………保健室行くよ。】

『え"。ちょ、僕授業!!』

【古典でしょ?土方さんに押し付ければいいよ。】

『いやいや!!怒られる!』

【はいはーい。行くよー。】


ま、山南先生が

「海風さんがいてくれるならいいでしょう。」

って言って、出張行っちゃったし。
凪ちゃんには弱いんだよねぇ………。
ま、ありがたかったけど。


『う"………。頭痛………。』

【ほら、いわんこっちゃない。】

『でも薬は………嫌だ。』

【子供?】

『なんとでも言って(_ _|||)』

【しょーがないな………。】


なんかめんどくなって来た。





『え、ちょ、そう………んっ!?』

【………………】




ま、そのまま口づけちゃった。
はぁっ、可愛いかったよ?



『………んぅ…っあ…。』

【…………ふ。】




ゴクン。


って音が喉からしたから
口話してみたんだ。


『そ、そ、総!?』

【総司だけど?】


言葉が言えなくなってたんだな〜。
面白かったけど。

【えっ、凪ちゃんってこーゆーの……まさか初めて!?】


『(///〉△〈///)ボッ』


もうなんか、魚が焼けそうなくらい顔、真っ赤だったね。うん。


【てか、凪ちゃん。口、甘かったけどなんか食べてた?】

『///えっ!あ、あぁ、さっきチョコ食べてた。』

【やけに甘かったからびっくりした。】

『びっくりした、は、こっちの台詞だ!!』


あはははっっっ!!!!
ほんとからかうの面白いよっ!

ま、こんなことがあったんだよね。
うん。
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