呟く小人
□彼女の推測
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『まずな、土方さんが朝からイライラしてる。』
「そうだったな。」
『大抵土方さんがイライラするのは、最近荒らしまくってるってーゆー怪盗か、今日調査だってわかっていたはずなのに来ない新八さん。』
その中に一つ気になる言葉があった。
「なにゆえ、怪盗のことをお前が知っているのだ?」
『えっ、結構新聞に出てるよ?』
「新聞を見ないのでな。」
色々理由があってな。
『取ってないのね。』
「まぁしいて挙げればそうだ。」
『で、話を戻すと、何で土方さんが、新八さんでイライラするのか、新八さん、お酒大好きでしょ。』
「あぁ。」
『それも泥酔するくらい。』
「まぁ、そうだな。」
まぁ、僕は飲んだことないけど。
と言って、
両手を腰にあてて、言った。
『やっぱりね。昨日、佐之と飲みにいったって聞いたの。
僕の推測だと、新八さんは酒の飲み過ぎで二日酔いになって朝、頭痛いだの何だの言って、土方さんをイライラさせたんじゃないかって思ったわけ。』
「ほう…………。すごいな海風。
」
『いや、これは単なる推測だしな。まぁ土方さん本人から聞いてみたら?僕が今言ったことを言ってさ。』
後で聞いてみる。と返答を、した途端。
「凪!!」
『あ、佐之。』
後ろから、車のキーを回しながら、佐之が歩いてきた。
「車、出せたぞ。今日は不知火はどうしたんだ?」
『ぬい?あぁ、風邪ひいたのさ、あんにゃろ。』
「あいつでも風邪ひくんだな。ま、いいから、早く行くぞ!」
『はいはい。じゃ、一くん。またね。』
「あぁ、またな。」
ヒラヒラと手を振り、去っていった。
この後、俺は土方警部補にこのことを伝えると、とても驚いていた。
「さすが、鳴神の探偵だな。」と呟き、
警部がいるところへ向かわれた。
俺も海風と対峙する時はくるのであろうか。総司と共に。
Fin