ナルト卍長編

□【授業開始】
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瑞樹の所為で多少授業が遅れたが、今から始まるようだ。本日は男女合同授業で全員グラウンドに集まり、地面に白い線で引かれた円の前に座ってイルカの話を聞く体制になっている。

その円とは組み手の授業に使われることが多く、その中に対戦する2人が入り組み手をするもので、勝敗は円の外に出る、もしくは地面に膝をつくなどといったもので決める。




「今日は組み手をしたい相手を指名出来るぞ。誰かやりたい奴はいるかー?」






イルカ先生お約束のギャグで笑いを取りつつ、みんなに聞いていく。普段ならナルトが
「またイルカ先生のギャグだってばよー」と突っ込みを入れるのだが、彼は今それどころではないようで知香を睨みながら手を挙げた。





「イルカ先生!オレはコイツとするってばよ!!」





「…あ?」




「ナルトと知香かー。ん〜…知香いいか?」





ナルトは先程の件で知香を敵視したらしく彼女を指名した。周りの女子からは「女の子を指名するなんてサイテー!」などと野次が飛び交う中、イルカは困った表情になりつつ、知香に了承を得ようとする。

彼は女子ということを気にしているようだ。
知香はめんどくさそうに立ち上がり円の中に入り、ナルトも後に続いた。





「オレが火影になれる男だって証明してやるってばよ!!」





「…やってみろよ。」




「(あ〜あ…知夜に勝てる訳ないじゃん。あれでも知夜は8歳で中忍になる程の実力者なんだから★)」
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