不平等の上に成り立つ俺の日常
□第四章『あれ?目から塩水が…』
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えー…皆様。
大変な事態へと陥っておりますこの物語の主人公七瀬秀次です。
只今、目の前で不愉快な生き物が喚いて息をしているのですが、殺していーですか。いいですよね?
「さっさと名前教えろよっ」
「スマンが君に教える名前が俺には存在していない」
さっきから何回めだろうか、このやり取り。さすがに疲れてきた。
今はというと何と六時限目です。
あれ…?そもそも何で俺はここにいるんだっけ。腹なんかもうどーでもいいからマリモから解放させてください。
「何でそんなこと言うんだよ!友達だろっ?!」
「友達になった覚えもないし、知り合いになった覚えもない。君はどこぞの主人公宜しく民の犠牲の上に成り立って生きていけ。そして俺を踏み台にして歩んで行くがいいさっ!」
そしてもう二度と帰ってくんな。