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□〜if 〜もしもの話
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 もし、新八がスナックお登勢で働いていたら



「新八ぃーーーーー!!!」
「どうしたんですか坂田さん。やっと家賃払う気になりましたか?」

 店を掃除していると坂田さんが何故か上機嫌で入ってきた。
 てかまだ営業時間外なんだけどな。

「それはさておき…なーんていつもの俺なら答えるがな…今日は違う!!ほら!!先月と今月の家賃!!」
 
 そう言って目の前に突き出されたのは茶色い封筒
 茶色い…封…筒……!?
 これって…!!

「家賃じゃないですか!!坂田さんこれどうしたんですか!!明日槍降るんじゃないですか!?」
「新ちゃん辛辣だよね…いやー、依頼入ってさー。俺頑張ったよ」

 褒めて褒めてー。とまるで犬のようにベタベタしてくる坂田さんの頭を撫でると目を細めて凄い幸せそうな顔をした。
 あ、かわいいな。なんて思ってしまった僕は大概重症なんだな。

「家賃払ったんだからさー。そろそろ新八俺の嫁に来ないー?」
「家賃しか払えないような男のところには嫁になんかいきませんよー。」
「えーー!!酷い!!俺の純情を弄びやがって!!」
「坂田さんに純情なんてあったんですか?」
「あるよチクショー!!泣いていい!!銀さんそろそろ泣いていいかな!!」

 いつの間にか僕に抱き付いてた坂田さんは僕の肩に頭をぐりぐりと押し付ける。綿菓子みたいな髪が当たってくすぐったい。
 ああ、本当にかわいいな。これだから銀さんは。
 心の中で秘密の呼び名を呼んで。
 しょうがないからこの天パを宥めて店の掃除が終わったら晩御飯作ってあげよう。
 銀さんが大好きな甘い甘い卵焼きを作ってあげたらどんな顔して喜んでくれるかな。

「ほら、僕掃除出来ないでしょ。早くのいてください。」
「いやだー、新ちゃんが嫁にくるまで離さないー!!」
「はいはい」

 ああ、もう可愛いな。




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