短編集
□ケーキよりも甘いモノ
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今日はグレルの誕生日。と言っても死神に誕生日なんてものは存在しないため、##NAME1##が一方的に決めた日だった。パーティーの準備のため前日の夜からほとんど眠らずに会場の飾り付けをしていた。
残るはケーキのみ。しかしこれが最も難しいものであった。というのは##NAME1##はケーキはおろか、お菓子を作ったことがまったくなかったのである。
レシピに一通り目を通すが専門用語(##NAME1##から見た)が多すぎて全く理解ができなかった。
「え〜グラニュー糖とただの砂糖って何が違うのぉ?八分立て?予熱?あ〜もうわっかんない!」
レシピを叩きつけようと手を振り上げるがその手は何者かに押さえられた。