きみ子の歴史

□◆意識
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私はもともと、かなりのナルシスト(隠れだが)だった。

口にはあまり出さなかったが、小学校低学年の頃は特にすごかった。
短いスカートを履いて、まるでモデルか美人OLきどりで田舎の道をかっぽしていたのを覚えている。

そんなある日。公園で友達数人とシーソーで遊んでいた。
すると、私たちよりも1つ上の男子が近付いてきた。
その男子は大きな竹ほうきを持っており、何故だか覚えてないが、私にデブと言いそのほうきで私を叩き追いかけ回してきた。

この記憶は実は曖昧だが、ほうきで叩かれデブと言われ追いかけられたという事だけは鮮明に覚えている。

今でこそ笑って話せるが、当時はかなりのショックだったと思う。

他にも当時(もう勝手に結婚するんだと思ってたほど)好きだった優しいと思ってた男子が、実は影で私が太っている事に関しての悪口を言ってる事が分かりショックを受け、一気に大嫌いになった事も覚えている。

このような小さな出来事が何回も重なり、あんなに自意識過剰で自惚れ屋だった私は、徐々にネガティブの渦へと引きずり込まれて行くのである。
 

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