03/16の日記
15:04
ハンター×まどマギ
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最強ハンター特殊系ヒロインがまどマギにトリップ
油断していた。
鹿目さんが魔法少女になってくれるって言ってくれた事が嬉しくて、きっと舞い上がってたんだわ。
二人に散々魔法少女は危険なものだと言ってきたのにこの様よ、やっぱり私は駄目な子だった。
もし暁美さんに任せていたら…いえ、私が気を抜いたのが全てね。
目の前で空いた魔女の大口に身動きがとれない。
一瞬の出来事に息を飲んで固まってしまう。
―――死にたく、ない。
ズドンッ!!
「っ!?」
間一髪、マミを食う直前に空間を震わせた大きな爆発音。
シャルロッテが弾けそこからまた新たな分身が生まれるも、恐怖と驚きにその場に座り込んでしまったマミは腰がぬけて動けず。
再びシャルロッテがマミに向かった。
「ブック」
戦場に響いた綺麗な声。
ビュッ
「っ!?、え、暁美さん…!?」
「命拾いしたわね」
「、」
「私じゃないわ」
突如変わった景色と場所。
隣にいるほむらに目を丸くしたマミへ一度目をやり、短い会話をして視線を前に戻す。
何故自分の魔法を解いてここに来れたのか、とマミの頭に疑問が浮かぶが今最も重要なことはそれではなくて。
「…あなたじゃ、ないの?」
「見なさい。白須慈佳よ」
「っ、慈佳!?」
マミの視線に移ったのは、何時ものように素知らぬ顔でシャルロッテと対峙する慈佳の姿だった。
「ブック」
マミのリボンに捕まっていたほむらを助けて魔女の結界の中へ入れば、驚きに固まり反応できないマミへ向かって大口を空け食いかかる魔女の姿に、人差し指を前に出し撃つ。
巨大な霊丸が魔女に直撃して弾け、直ぐ様スキルハンターを発動。
自分とマミの位置を交換した。
「これが魔女ねぇ」
ほむらに聞いたとおり元が人間だとは思えない。
簡潔に言ってしまえば化け物という言葉が相応しいだろう、そんな存在だ。
魔法少女も大変だな、そんな事を思いながら右手の親指と中指の腹を合わせた。既に具現化された発火布製魔方陣手袋は装着済み、スッと右手を前に出す。
「燃えちゃえ」
――パキンッ
ボンッ!!
上がった巨大な炎に包まれたシャルロッテが悲鳴をあげ、また生まれ変わろうとするも間髪入れずに再び上がった炎がシャルロッテを包む。
パキンッパキンッパキンッパキンッパキンッパキンッ…!!
発火布手袋を両手につけた慈佳からリズミカルに鳴り響く音と同じ数だけ響く断末魔。
シャルロッテに寸分の隙を与える事なく攻撃の手を緩めない慈佳の右手にオーラが揺らめき、パキンッと鳴らされた音は今までの非ではない程の大爆発を生み魔女を消滅させた。
「んー、便利」
魔女が消滅した空間で発火布の念を解いて一息。
相変わらずこの能力は便利だな、なんて。火の威力も申し分なかった。
…というか便利なのは自分の能力だろう、依然クロロがこれを盗んだが念の消費量が多すぎるとかで結局ボツになったらしい。
折角コピーをあげたのになぁ、なんて思いながらカランッと落ちてきたグリーフシードを拾う。
私は魔法少女じゃないからこれはいらないんだけど、まぁほむらかマミにあげればいいだろう。
「相変わらず君は不思議な力を使うね、それは何て言う技?」
「やぁキュゥべえ。今のは練金術」
ピョコンッと肩に乗ってきた白い生き物に笑いかける。
魔法少女自体も不思議な存在だろうに。
そんな事を考えながら足を進める。
物陰に隠れていたまどかとさやかに緩く挨拶をして、グリーフシードをほむらに投げ渡した。
その隣でようやくマミが立ちあがった。多分今まで腰でも抜けてたんだろう。
「二人で使いなよ。私はいらないし」
「…使わせて貰うわ」
「っ、慈佳…、ごめんなさい、私――」
スパンッ!!
「、」
具現化したハリセンでマミの頭を慈佳は思いっきり叩いた。
「相手が完全に消えてないのに安心して紅茶セット出す馬鹿がどこにいるの」
「っ、ごめん、なさい…」
「…生きてたから、よかったけど」
「や、すかぁっ…」
ボロボロと涙を流しながら自分に抱き着いたマミを、慈佳は優しく抱き締めてホッと一息吐くのだった。
***
マミさん救出
しかしブックだとG・Iで大変そうだ 笑
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