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□特別な衣装(完)
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執務が終わりユーリは、珍しく部屋で仕事をしているコンラッドの元へ一人歩いていた。すると…
「陛下ぁ〜〜〜っvvVVお久しぶり〜〜〜vvVV」
「ツェリ様!?お久しぶりです!」
前魔王陛下、魔族三兄弟の母親愛の狩人フォンシュピッツヴェーグ卿ツェツィーリエが向こうから走ってきた。
…相変わらず女である自分にも目に毒な衣装である…
「ねえ陛下、少しこれからつきあって下さらない?」
ツェリはユーリの腕に自らの腕を絡ませ、豊満な胸を押しつけてくる。
「え?いや、私は…//」「決まりね!さあさあ、行きましょう♪」
「ええっっ!?ちょっ…」
有無を言わさぬ勢いでツェリはそのままユーリをどこかへ連れて行ってしまった。
「―いない?」
一時間後、仕事を終わらせユーリを執務室まで迎えに来たコンラッドにグウェンダルが言った。
「一時間ほど前には出て行ったぞ?おまえの所ではなかったのか?」
「いや…早く終わった方が迎えに行くと約束してたんだが…」
コンラッドに嫌な想像が起こる。
「陛下ならツェリ様と一緒にいらっしゃいましたよ?」
グウェンダルにお茶の準備をしていた侍女が言った。