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□パンドラの箱(完)
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「っユーリ……!!!!」
ある晴れた日、それは突然前触れもなく起こった。
コツコツ、
「…ん…?」
血盟城の魔王の執務室、話し合いをしていたグウェンダルとギュンターの元に白鳩便がやってきた。
「………………」
書簡に目を通したグウェンダルの眉間にしわが増え、急いで執務室から出て行った。
残されたギュンターは落としていった書簡を拾い読むと、見る見るうちに顔色を変え泣き叫んだ。
「へっ陛下が行方不明――――っっ!!!???」
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