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□将来の約束(完)
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「おははははっっ!!!」





血盟城に独特の高笑いが響いた時から何かが起こる前触れだったのかもしれない…











「…ど、…ラッド、コンラッド」

「………ん………?」

自らの名を呼ぶ愛しい人の声に、コンラッドは目を覚ました。

「コンラッド…大丈夫…?」

愛しい人―ユーリ―が心配そうにこちらをのぞき込んでいるのを見て、コンラッドは自分に何が起きたのか思い出した。



俺は執務室でユーリの護衛をしていたはずだ……

そうだ、そこへあの赤い悪魔がやってきて…てっきりいつものようにグウェンダルかギュンターをもにたあに連れ去りにきたのかと思っていたらなぜか俺が標的にされて…

…もちろん逆らえるはずもなく実験室に連れて行かれ怪しげな機械に放り込まれたんだった…



「大丈夫ですよ、ユーリ…」

ユーリを安心させようと微笑み立ち上がるが…



…変だ。

視界があまり変わらない。
変わったと言えば目の正面にきたのがユーリの喉元から頭頂部の辺りにきたことくらいだ。

…まさか…

コンラッドは嫌な予感がし、アニシナの姿を探し見つけ視線が合う。
そしてコンラッドが言葉を発しようとするが、それを遮るようにアニシナが口を開いた。


「ようやく目覚めたのですか、コンラート!陛下に心配をかけるとは!まったくこれだから男は!

何ですかその目は!いえ、言いたいことはわかっています!ならば説明して差し上げましょう!

あなたに使った魔動装置“だんでぃにずむを追求君!”であなたを人間で言う見た目40才くらいの姿にする予定だったのですが…なぜか姿が1/40の大きさになってしまったようです!

ですのでこれは…失敗作です!」



高らかに宣言するアニシナの説明を聞きながらコンラッドは気が遠くなるような気がした…







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