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□その男…(完)
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ウェラー卿コンラート



彼を表す語はたくさんあると思われる。

前王陛下の第二王子。
ルッテンベルグの獅子。眞魔国一の剣豪。
現魔王陛下の護衛、名付け親、親友、etc...
その他。

主に現魔王陛下に関してが多い。

そして彼の性格を表すならば…
温厚、柔和、人当たりがよい、優しい、現魔王陛下の為なら例え火の中水の中…な感じだ。

外見も、純魔族と比べれば地味な方だが、凛々しい眉と、短く整えられた濃い茶色の髪と、茶色に銀の星を散らしたような独特の瞳と、筋の通った鼻と薄く形のいい唇によって作られる笑顔は女性たちを虜にする。
軍人として鍛えられた肉体もまた素晴らしい。



老若男女問わず好かれ、眞魔国一のモテ男だと誉れ高い男なのだ。



だが、幼なじみである某お庭番や、昔からの知り合いは声を揃えて言う。




『……奴は眞王陛下より敵に回してはならない男だ……』

と。





さて、その理由とはいったい・・・?









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