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□promise(完)
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カッカッカッカッカッ…
ガチャッ……パタン…
「…はあ……」
ウェラー卿コンラートは大シマロンの王城に与えられた自室に入り、上着を脱ぎながらため息をついた。
貴族たちの嫌みや妬みなど…眞魔国で嫌ほど経験している……、そんなもの何の苦でもない。
あんな醜い欲望の塊のような男に媚びへつらうことだって……屁でもない。
…けれど…
コンラートはソファーにどかりと座り込み、顔を両手で覆い、俯いた。
……どこにも……あなたがいない……
どれだけそうしていたのか。
不意に微かに物音が聞こえてきた気がしてコンラートはゆるゆると顔を上げた。
そして備え付けの浴室の扉がキイィ…、と音を立てて開いた。
ぴちゃん…
がばっ!
聞き覚えのある音と間違えるはずのない気配に、コンラートは素早く立ち上がり振り向いた。
そこにはここにいるはずのない人がいた。
双黒をその身に宿し、この世の奇跡と呼べるほどの美貌を持った人物…。
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