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□興味(完)
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「うざい。」
―――ピシイッ!!
その言葉が発せられた瞬間、この眞魔高等学校の生徒会室の気温が一気に下がった。
「…何かあったのか?コンラッド…」
その気温を下がらせた張本人で冷気を発している生徒会長であるコンラート愛称コンラッドに、副会長であり幼なじみであるヨザックが恐る恐る声をかける。
「おまえはバカか?そんなもの告白してくる一年の女子どもに決まっているだろう。それに危機感を覚えたのか何なのか知らないが、二、三年の女子からも最近は呼び出しがあるし…ウザいことこの上ない。」
「そ、そうだな…」
呆れたように辛辣な言葉で言い放ったこの男、見た目はダークブラウンの短髪に薄茶に銀の虹彩という独特の目を持つ男前。
背も高く筋肉も程良くついた均整のとれた身体。実家はお金持ちで品行方正文武両道。
物腰の柔らかさと優しい笑顔に学校中の女子から絶大な人気を誇っている。
―が、実際は気に入らない者には容赦なく、親しい間柄の人間にも恐れられている。
しかし、カリスマ性は絶大で不思議と周りに人が集まるのである。。
「なあ…、いい加減彼女作ったらどうだ?そしたらちったぁ収まるんじゃないか?」
そうなのだ。
ヨザックはコンラッドと長いつきあいなのだが、一度も彼女や色恋沙汰の話を聞いたことがないのだ。
適当に遊んでいる様子もないし…だが女は知ってるみたいだが…
「…………」
コンラッドは何かを考えているようだったが、結局何も言わなかった。
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