狩人の夢
□ここはどこですか
1ページ/3ページ
…はい。ただ今超混乱中の美朔です!
理由:あれ?私は自分の家のベットでハンターハンター読んで寝たはずですが…と言うわけでして。
「なんで森の中?!お山さんの中に私一人ですか?!何この体に纏わりついてるこのもわもわ!なんかハンターハンターに出てくる念みたいな?」
…ってこれ完璧『纏』じゃね?!もしかして…もしかして私!
「ここどこよ!?トリップですか!?トリップですかねえ!?」
的な感じ?!おぉおおお。じゃあ周りに人はいるかな?『円』しようか。
『円』!!
ブワァッ
…あれ?結構簡単にできちゃったよ…?こんなに簡単にできていいのかっ?!ま、置いといて…
「おぉ。なんかでかい物体がこっちの方に向かって突進してきてるー。してきてるー…してきてるぅうううう!?」
たたたたた戦う!?今の自分の力量確かめるぅ?確かめちゃう!?…好奇心旺盛な美朔ちゃんだ!
「確かめるしかだろぉおおお!!!!おりゃ!」
美朔は近づいてきた犬?みたいな奴に、デコピンしてみた。
…ぇええええ!?吹っ飛んだ!デコピンしたら吹っ飛んだよぉお?!武術とか使ってないよ?え、トリップ特典?トリップ特典ですか?!
やったね!うわぁーい…じゃなくて、あの被害を受けた犬?を慰めに行かないと…
美朔は吹っ飛んで行った犬?の方に行ってみると…
目を瞑って気絶している…
「え?えぇ?こ、この子は…ミケじゃないかぁあ!?きゃぁー!なんて可愛いの?!おい。待て待て待て。じゃあ今私は…ゾルディック家の敷地内にいるというのか?!やばくね?これヤヴアイね?」
と、美朔が言っていると…
「ねえ。君誰?」
「はい?」
…オウマイガッ!死亡フラグぅううう?!いや、会えたのは嬉しいんだけどねイルミにいいいいい!
とか何とか心の中で思っていると、
「質問に答えてよ。君誰?」
「えっと、通りすがりの観光客です☆」
「へぇ。侵入者か。なんかうちの番犬、倒れちゃってるしね」
適当に言ったら、ちゃっかり針を構えていらっしゃるお方が一名。それに、後半の方は、お前がやったんだろみたいな視線を浴びせてくる。
「いや、私がその犬、倒しちゃったわけじゃないですから。なんか倒れてただけですからぁああ!」
自分がやったくせに、否定の言葉を吐き出す美朔。
「へぇ。じゃあ誰がやったの?」
「えっとぉ、えっとですね…はい。すいません。私です。私が倒してしまいました」
イルミから、正直に言わないと刺すぞというオーラが出てきたので、正直に言った。
「そうなんだ。じゃあ家に帰ろうか。」
「は?」
「君、家にきなよ。」
「はい?え?ぎゃ!」
混乱する美朔を無視し、美朔の手首をつかみ、引っ張っていくイルミ。
「色気のない声だね」
「余計なお世話じゃあ!」
「着いたよ。」
「早くね!?」
「さっきの場所、家に近かったんだけど」
「ウソ!全然きずかなかった…」
「今日、ヒソカも来てるんだよね」
家に入って、廊下を歩きながら話す美朔達。
「誰ソイツ」
美朔は一応知らない振りをした方がいいだろう、と思い知らない振りをした。
「みればわかるよ」
極力会いたくないんだけどなぁ。会わなきゃダメかなぁ。やだなぁ。イケメンだけどさぁ…てか、なんかよく分かんない展開なんだけど…
「絶して」
「え?ああ、わかった。」
オーラを仕舞い込むんだよな。まあできるだろ。……ほらできた。
そんなことをしてるうちに、ある一部屋の前にたどり着いた。
「ヒソカは変態だから。」
それだけ言って、イルミは中へと入って行った。
どゆこと?それだけ?あ、心配してくれてるのかな?それはないか。
ま、入ろうかな…