IS夢小説
□第2章 IS学園入学!
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目を覚ますと見慣れない白い景色が見えた。
(あれ?ここは?)
起き上がってみると、ここは病院の個室だと言うことがわかった。
けど、なぜ病院に……?
…………あぁ、だめだ。全然思い出せねぇ。
そう思い、部屋を出た瞬間、大量のフラッシュとマイク、質問が襲ってきた。
え?何?
「ISを動かしたって本当ですか?」
「どんな気分でしたか?」
「今後はやはりIS学園に入学ですか?」
あぁ、そうだ。俺、IS動かしたんだ。……なんでだろう?
そんな思考をしていると、横からスーツ姿の屈強なボディーガードみたいな男達がいきなり現れた。
うん、びっくりした。あたりも驚いた表示をしていた。
そしたら、俺を担いで(へっ?)、ダッシュで移動し始めた。
『ちょっ、待て。状況がよくつかめないんですけど〜〜!』
俺の叫びは虚しくスルー、代わりに黒の車に投げ入れられた。
瞬間、猛スピードで発進した。
『え?何?あんたらだれ?どこに向かってるの?つーか拉致られてんの俺!?』
ようやく落ち着いた思考から沢山の質問が飛び出した。
なのに、男達はスルー。ガン無視ときた。
(たくっ、何なんだよ。)
質問は無理と思い、次々に出る質問を押さえつつジッとしていること数十分、ようやく車が止まった。
そして、着いた所はIS操縦者育成学校【IS学園】だった。
すると、男達から紙袋を渡され、
「今はもう、入学式が始まっている。もう、出れないと思う、この紙袋の中に制服があるから、着替えたら職員室に行ってくれ。」
それだけ言うと車で去っていってしまった。
……なんだったんだ?
『つーか何?俺IS学園に入学するの!?』
冗談きつすぎだろ、いくらISが動いたからってあれは誤作動だろ。
すると、後頭部にスパァーンと何かが炸裂した。
「おい、貴様ここで何をしている。」
『◇☆?!』
痛みで悶絶しているに、この台詞、鬼ですか!
スパァーンとまた後頭部にクリーンヒット。
「今、失礼な事を考えただろう?」
エスパーですかあんたは!
痛みを堪えて後を振り返ってみると、そこには、スーツ姿の美人さんがいた。
軽く見とれていたのは気のせいだ。
手元には黒い出席簿があった。
痛みの正体はこれか!
「もう一度聞く。ここで何をしている?」
至極真っ当な質問だ。
言わば女子校のIS学園の前に紙袋を持って立っている俺は不審者に見えるだろう。
『ハァ、分かりませんよ。俺はここに連れて来られたんですから。
逆に俺が聞きたいぐらいです。何でこんなところに連れて来られたんですか?』
すると、相手は少し驚いた顔をして、
「なんだ、連れてこられた理由もわかっていないのか?」
『ムッ……悪かったですね。』
「そうむくれるな、仕方ない説明してやろう。
貴様はISを動かした。よってIS学園に入学することとなった。
おめでとう、須王 海人」
簡潔な説明ありがとうございます。と、言うより、
『俺の意見無視!?しかも、何で俺の名前知ってるの!?』
「仕方ないだろう、貴様は1週間眠っていたのだから。
それに、ISを動かした時点では入学確定だ。」
え?あれは誤作動じゃないのか?
「それに、名前など入試の時の名札を見れば直ぐに分かる。」
あぁ、そうか!と、納得。
「ん?おや、もう時間が無いな。おい、教室まで案内してやるから急げ」
『あれ?制服はどうすればいいですか?』
「そんなもの後でいい。とにかく急げ」
制服ってそんなものなんだ……
そんな考えをしている隙もなく、ダッシュで移動。
着いた所は一年一組。
もう、嫌な予感しかしない。
そんな考えを殴り捨て、扉を開いた。