IS夢小説

□第3章 ブルー・ティアーズ
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あぁ、不味い、相当不味い。

今は一時間目が終わり、休み時間となっている。

だが、休めない!

何故なら女子たちが異様に視線を送ってくるのだ。

なのに誰も話し掛けようとしてこない!

廊下に出ようにも2、3年の女子たちで埋め尽くされている。

ちらっと隣の席にいる女子に目を向けると、慌ててそらされた。

しかも、「話し掛けて!」と言う雰囲気はそのまま。

ちなみに俺の席は中央列の一番後ろだ。

これ以上は耐えれないと思い、急いで一夏の席に移動する。

『お〜い、一夏、久しぶり!元気してたか?』

「あっ海人!良かった、男子1人だけじゃなくて」

『それについては同感だ。それよりさぁ…「すまない、一夏を借りたいのだが。」…?』

やっと声を掛けてきた女子は、不機嫌そうな目をした、白いリボンを着けたポニーテールの女の子だった。

……あれ?この子どっかで見たことあるよな気が……

「………箒?」

これも聴いたことある名前だ。

どこで聴いたんだっけ?…………まぁ、いいや!

『あぁ、どうぞ持って行ってくれ!』

「すまない。……一夏、話がある。廊下でいいか?」

「お、おう。」

一夏の知り合いかな?

「しまった!先越された!」

「大丈夫!まだ、お兄様がいる!」

「よし、あなた話しかけなさい!」

「えっ、あたし?」

そんな話し声が聴こえる……

キーンコーンカーンコーン

よし、ナイスタイミングで二時間目だ!

皆がさっさと自分の場所に戻っていく。

流石はIS操縦者、行動が機敏だ。

少し遅れて箒さんが戻って来た。
一夏は……(スパァン)残念、アウトだ。
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