IS夢小説
□第6章 学年別トーナメント
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「そ、それは本当ですの!?」
「う、ウソついていないでしょうね!?」
月曜の朝、教室に向かっていた俺は廊下にまで聞こえる声に目をしばたたかせていた。
『なんだ?』
「「さあ?」」
隣にいるのはルームメイトのシャルル(男装Ver)と、弟分の一夏である。
「本当なんだってば!月末の学年別トーナメントで優勝したら織斑君か須王君と交際でき―――」
『俺らがどうしたって?』
「「「「きゃああっ!?」」」」
な、なんだ。俺は普通に声をかけただけだぞ?なぜそんなに驚く?
「で、何の話だったんだ?俺らの名前が出てたみたいだけど」
「う、うん?そうだっけ?」
「さ、さあ、どうだったかしら?」
明らかに目が泳いでいるセシリアと鈴音。
「じゃ、じゃああたし自分のクラスに戻るから!」
「そ、そうですね!わたくしも自分の席につきませんと」
どこかよそよそしい様子で二人はその場を離れる。
その流れに乗ってなのか、何人か集まっていた他の女子たちも同じように自分のクラス・席に戻っていった。
「……なんなんだ?」
「『さあ……?』」
◇◆◇◆
放課後、俺は先生から頼まれ第3ターミナルの倉庫を掃除していた。
『たく、なんで俺がこんなことを…………』
そりゃ、不満もたまる。放課後練習をしようとしていたら、いきなり千冬さんに呼び止められ
「ああ、須王。第3ターミナルの倉庫掃除をしてくれ。異論は認めん。できていなかった場合、第4、5ターミナルのもやってもらう。では、よろしくな」
とだけ言って去ってしまったのだ。
ドゴォンッ!
何かの爆発音が聞こえた。
『な、なんだ!?』
急いでグラウンドに出る。
見ると、倒れている鈴音とセシリアを一夏が救出。
そして横では黄色いIS“ラファール・リヴァイヴ・カスタム2”を使うシャルルと、漆黒のIS“シュヴァルツェア・レーゲン”を駆るラウラが戦闘をしていた。