フェアリーテイル夢小説
□第14章
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「こ……これは…!!」
「うわぁ」
「おおっ」
『ヒュ〜♪』
「驚いたな……」
「すげ―!!!」
ショウたちを見送った次の日。
マグノリアに帰った俺たちは感銘を受けていた。
それもそうだ。数日前まで建設中だったギルドがなんと完成しているのだ。
『これが新しい妖精の尻尾かぁ〜♪』
なんと言うか、ただ大きいという感想しかない。
前の2倍はあるだろうか?
立派な門もついており、以前のような酒場の雰囲気はどこにもない。
ナツなんかはあまりの変わり様にポカーンとしている。
門を潜り抜けるとさらにビックリした!
「オープンカフェがあんのかよ」
「入り口にはグッズショップまで!!?」
「いらっしゃい!!……つーか、オマエらか。おかえり〜」
「うわ―!!マックスが売り子やってる」
『妖精の尻尾特製Tシャツにリストバンド…マグカップにタオル……それにオリジナル魔水晶まであんのかよ……』
「中でも一番人気は、この魔導士フィギュア。一体3000J」
いつの間にそんな商売を……。
「見て―!!ルーシィのフィギュアがあるよ―」
「え―――っ!!?」
ハッピーの手の中には、ルーシィのフィギュアがあった。
無駄にクオリティが高いな……。
「勝手にこーゆーの作らないでよォ。恥ずかしい……」
「オイラはよく出来てると思うけど」
ハッピーがフィギュアを眺めていると、突然フィギュアの服が外れた。
キャストオフってやつだ。
「イヤ―――!!!」
ルーシィはハッピーからフィギュアを奪い取ると、服を着せてあげようと試みる。
「つーか、オレのは何で最初から裸なんだ」
『すぐに脱ぐから別にいいだろ』
「私のも出来がいいとは言えんな。甲冑には本物の鋼を使うべきだ。
そもそも私の肌はこんなにも硬くないぞ」
『ツッコむとこはそこじゃないと思うよ、エルザ……』
「あんたら帰ってたのかい?早く中に入んなよ」
声のした方を見ると、そこにはカナがいた。
カナに連れられてギルドに入ると、なんともキレイなカフェのようになっている。
「わぁ―、キレぇー」
「うん……素晴らしいじゃないか」
みんなが関心しているなか、ナツだけはムスッと不満気な顔をしていた。
理由を聞くと「前と違う」だからだそうだ。
「新しいギルドはそれだけじゃないよ。
なんと酒場の奥にはプールが!!地下には遊技場!!
そして一番変わったのは2階!!誰でも2階に上がってもいい事になったのよ。
もちろんS級クエストに行くのは、S級魔導士の同行が条件だけどね」
…どうでもいいが、カナがノリノリだなぁ……