フェアリーテイル夢小説
□第3章
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「くそっ……」
『さて……どうしよっか?』
エリゴールが去った後、カイトが気楽そうに告げる。
「どうしたもこうしたもない!!
一刻も早くここから抜け出すぞ!!」
『でも、どうやって?』
「うっ……カ、カイト!!」
『あっはっは!ムリムリ♪』
愉快そうに笑いながら宣言する。
それを見てがくりと肩を落とすエルザ。
『ん〜、まぁ、俺は先にクローバーまで行ってマスターたちに警告しとくよ』
「なに!?で、できるのか?」
『魔風壁と言っても、影までは遮れないだろうし……まぁ、なんとかなるっしょ♪』
「な、なら、私も!!」
『それもムリ♪影移動は二人も連れてできないし』
「そうか……なら、よろしく頼むぞ」
『りょ〜かい♪じゃ、また後で合おうね〜』
そう言うと線路へと向かって飛び込んだと思うと、その姿は影に飲まれてしまった。
「行ったか……なら、私は出来ることをするか!」
鉄の森のメンバーから何かを聞き出そうと歩き始めるが、その足が数歩進むとピタリと止まった。
「……あいつ、定例会の場所を知っているのだろうか…………」