フェアリーテイル夢小説
□第8章
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そんないい雰囲気の中、ひとつの声が水を差した。
「全員動くな!!!!
我々は魔法評議院傘下、強行検束部隊、ルーンナイ―――」
『話が長い!!そして、空気を読みやがれぇぇええええ!!!』
「トォオオオ!?」
とりあえず蹴っておきました♪
「「隊長ぉおおお!!?」」
「「「カイトォオオオ!!?」」」
『ん?なに?』
「何平然としてんだよ!?早く謝れ!!」
『え?俺、何か悪いことした!?』
「「「真顔かよ!!!」」」
「逃げろ―――っ!!!」
「ダメよ、ナツ。どーせ捕まるんだから」
「あ―――ん」
「マスター、しっかり!!!」
あぁ……なんかこう言う騒がしさの方が妖精の尻尾らしくていいな……。
「おい、キサマ!!」
『…………』
「無視するな!!」
あー、さっきの隊長さんかぁ……話聞かないとダメかな……。
『……何かな?』
「……なぜこちらを見ない?」
『あんた、キライ。さっさと、カエレ』
「初対面の相手にここまで嫌われたのは初めてだよ……」
ほぉ〜、なら今日はお祝いだ。
「もう、いい。キサマは別室行きだ……これより事情聴取を行う!!
名前を呼ばれたらテントに入れ!!
逃げようとしても無駄だ!!まずは―――」
そう言って名前順に上げていく隊長さん。
あー、今日の晩飯どうしようかな〜。
「―――最後にカイト・フォーカス!以上の者は各テントに入れ!」
『イ ヤ だ!!』
ドゴッ
瞬間、鈍い音と共に後頭部に激痛が走った。
『イッテェぇぇええええ!!?』
「いい加減にしろ、カイト。大人しく向かうんだ!!」
『エ、エルザ……剣の柄で思いっきり殴らなくても……』
チャキ
『わかった!行くから!だから構えるのやめて!!』
「……承諾してくれて何よりだ」