横恋慕少女
□第1章 明良、K高入学。
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4月9日。
明良が無事合格した北高の入学式。
北高は普通科と情報処理科があり、それぞれAとC組である。
何故C組か…
北高出身の先生曰く、つい最近までB組やD組もあったらしい…人数減少しつつあったものの、徐々に増加傾向にある北高の、最盛期の名残である。詰めてしまえば良いのだろうが、北高出身の母は、
「増えたときのためじゃない?」
と言っていた。確かにそうだ。
意外とそれなりの大きさを誇るこの島で、最北端のわが高校。通称「北高」(まんまじゃねぇか)。
島の中心部に位置するA市N地区にある俺ん家の最寄りのバス停からはバスで1時間。
それゆえ、基本的にN地区の中学校から北高に進学する人はよっぽど成績に自信がない…と言われていた(はずだ、少なくとも俺はそう聞いとったから)。
…まぁ俺はどっちかって言うと…頭良いk(((
家の近くに、他の高校二つもあるけど…まぁ、何で北高選んだかはそのうち話しましょ。
長距離?運転慣れしてない母親と車で北高に到着。
(ここに俺通うんや…。意外とボロくない…)
41歳だった母親が現役女子高生の頃からそのまんまの校舎。
ボロくないと思えたのはこの後十数分まででしたが。
入学金を持たされ、武道館へ行けと。
「え、ウチ一人で行くん!?」
(苗字) 明良、チキンガールです、ハイ。
中へ入ると、先生?数人と生徒数人。
座るように言われ、ボーッとしてると…
(ん、ちょ…待て、アレ…(--;))
何とハエの死骸を何個か発見………
(…北高大丈夫か…大丈夫なのか…???(-Д-;;)
ボロくないんじゃないか神話、崩壊w
数十分後、
新入生、つまりは1年A組・C組は
体育館にて歓迎されていた。
入学式、正式名「入学許可式」。
正式に、北高生としての毎日が始まった瞬間。
教室へ行くと、
床は板張り(中学はフローリング)
黒板は上げ下げ不可能(中学(ry)
THE・田舎高校の教室だった。
出席番号順になっている席へ着く。
ガヤガヤしている教室内。
1A初のLHRは先生たちの紹介から始まった。
担任、「ヤスヨさん」は
「AKG校区の方々はウチのチビがお世話になっています〜」
典型的な男兄弟の母親感、
副担@「兄さん」は
「ここに来たばかりなので分からないことも多いんですが…」
本人の性格上普段からそうなのかそれとも赴任直後で新入生や保護者の前だからなのか緊張感、
副担A「ミスター(またはサド氏)」は
「私の名字って福岡の方に多いらしいんですが、かなり珍しいんですよ、」
県で二人しかいないんですよ、と。
「それは私と、あと一人は私の妻です。」
なんてサラッと言う自信ありまくり感…
保護者とつられた生徒たちの
ガヤ「おぉぉ!!」
拍手喝采。
(何かすげぇなこの人…(・∀・;))
三人三色な自己紹介は俺ら1Aに彼らのキャラを覚えさせるきっかけとなった(後で気付いたが、兄さんの自己紹介は他二人より地味だったからかその時の存在自体無かったと記憶が塗り替えられてしまっていた。ごめんね兄さん!!)
そしてそれから親たちの重役決めにかなりの時間が消費された…
親たちに席を譲っているせいで(ヤスヨさんの提案で)
生徒は床にしゃがませられ、
俺はしゃがむのが一番脚に来るので新品のスカートが汚れないか気にしながら胡座をかくという、
訳の分からん奴オーラを醸していました。
「暇ぁ……。」
あまりにも退屈なので親の資料の空白に落描きした。
俺の暇潰しって大概こう。
紙と書く物さえあれば、上等だ。