01/21の日記

19:40
そんな顔しないで》ヒカルの碁ワヤスミ
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とても寒い1月のある日だった。
ふと隣を並んで歩く年上の恋人を見た。
俺の年上の恋人はよく笑う。
でもその殆どが苦笑いだったり愛想笑いだったりするのに気がついた。
「無理して笑わなくていいのに…」
俺がそう言うとやっぱり困った顔で笑った。
「別に無理なんかしてないんだけどな…」
「伊角さん…俺一応伊角さんの彼氏なんだからさ…」
俺より背の高い伊角さんを見上げて言う。
「もっと素のままでいいのに。怒ったり、悲しんだりさ。俺やだよ?」
「和谷?」
俺は愛想笑いとか伊角さんにはしたくないし、されたくない。
多分今凄い顔してるんだろうな…
「俺と居ても伊角さん気遣って疲れるとか悲しいじゃん…俺絶対嫌だ。」
まるで駄々っ子だってわかってる。
でも嫌なんだ…
俯いた俺の頭に伊角さんの綺麗な手が触れた。
「そんなことない。俺…和谷といると楽しいよ?」
「…」
「不安にさせてごめんな?でもこれが俺の性格だから…」
顔をあげるとやっぱり少し困った顔で笑ってて…
「ん…」
少し…いや結構背伸びして伊角さんの唇を塞ぐ。
「ここ外なんだぞ和谷っ//」
すると今度は頬を染めて恥ずかしそうに俺を見下ろす。
「俺まだ子供だけど…すぐ大人になるから。伊角さん困らせないようにさ。」
もう一度今度は頬にキスすると本当に綺麗に伊角さんは笑った。
「期待して待ってる…」
とても幸せそうに笑う。
まだ当分年上の恋人には追いつきそうにないけど。
そう思った寒い冬の日だった。









和谷×伊角です…マイナーなんですがヒカルの碁で1番好きなんです(大汗)

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