カーニヴァル

□朔喰下さい
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「来ましたよ朔さん」

今日朔さんに呼ばれて僕は彼の部屋を訪れていた

「あぁ、実はお前にやってもらいたい任務がある」

自分の部屋の椅子に座り、格好良くポーズをとっているが・・・
朔さんが僕を呼び出す何て一つしかない

「どうせ膝枕して欲しいとかでしょう
僕は変態に付き合う程暇じゃないんです、それじゃっ」
「待て喰!本当に大切な任務なんだ!!」

いつものようにとっとと部屋を出ようとするが朔さんがあまりにもしつこく呼び止める

「はぁ〜話を聞くだけですよ」

本当に大切な任務かも知れないし、話を聞くだけ聞こう

「実はな・・・ここの管理人が朔喰不足なんだ」
「失礼します」

ほんと期待を裏切らない人だ
変態は変態らしく妄想に浸ってろ
僕をまきこむな!

「だから!聞けって!!」
「聞きたくありません!とっとと離せっ」

なかなか離してくれない朔さんをゲシゲシと足で蹴る

「イタッ痛い!!聞いてくれたら高級植物買ってやるぞっ」
「聞きましょう」

けして植物に釣られた訳ではない
朔さんがどうしてもどうしてもと頼むから仕方なく聞くだけですよ

「ゴホンでな、そんな管理人の為に俺と喰で一肌脱ごうと」
「何で僕まで、あんただけ脱げば良いじゃないですか」
「残念だが管理人はお前の綺麗な肌をガン見したいそうだ」

またまた格好良く、さらにウインクまでしてくる朔さんを・・・ボコボコに殴りたい!!

「という訳で・・・喰、脱げっ!!」

そう言った直後ゴキブリ並の速さで僕の服に手をかけ脱がそうとする

「ちょっと止めて下さいっ!!」

抵抗しようにも力は朔さんの方が上であっさりとカーディガンを脱がされた

「止めてたまるか!管理人が『ガン見したら後は好きにして良いよ』って許可下さったんだよ」

その時の朔さんの目はギラギラとしていて、すんごい気持ち悪かった

「それが目的か!この変態野郎ー!!」







END

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