ダンボール戦機(W)(WARS)

□皇帝の被害者達
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ロシウスの司令官はあの山野バンだという噂が神威大門に広まった
他の国からは羨ましいと妬みの視線が降りかかる

だが…ロシウスの生徒の自慢する姿はなく
見るからに疲れた顔をする生徒が急上昇していた



被害者その1 ロシウス生徒(代表北条ムラク)



「という事で今日のウォータイムはこれで…」
「司令官」
「どうしたんだムラク」

今日のウォータイムの作戦を説明している最中、ムラクの声にバンはムラクの方へ振り向く

「あの…それは…」

それ…
ムラクの指の先には

「あぁ、気にしなくて良いよ」

バンを後ろから腰をがっちり腕を回し、肩に顔を近付け、ぴったりと離さないとばかりに引っ付く…ジンの姿があった

ここで疑問だ
1、ジンはハーネスの副司令官
2、此処はロシウスの司令室
3、ロシウスはハーネスと同盟を組んだ覚えはない

だがジンを気にする様子もなく、そのまま作戦を説明するバン

「バン君、そろそろウォータイムの時間だ」
「本当だ!有り難うジン」

だ・か・ら
何であんた達は気にしないんだ!!
実際に声には出さないがロシウスに所属する生徒は心の中で叫ぶ

「皆コントロールポットにスタンバイだ!」

今日もロシウスはウォータイム前にも関わらず戦った後のように疲れたきっていた




『行くぜムラク!!』
「済まないアラタ…俺はもう限界だ」
『えぇっ!!』

ロシウスの領土に攻めてきたジェノック
ムラクとバトルする事を楽しみにしていたアラタはバトルが始まる前に既に疲れた切っているムラクの声に驚く

『…成る程なぁ』
「あぁ、ハーネスはどうなんだ」

今日の司令室での事をアラタに説明する
ジンは四六時中バンの側を離れてない
なら、ジンが担当するハーネスはどうなっているのか
同盟を組み、ハーネスの生徒と仲の良いアラタに聞く

『うーん、そう言えば最近課題が増えて倒れそうとか言ってたな』

山のように積まれた資料とそれを読み課題を済ませていくタケル達の姿はゾンビみたいで怖かった
目の下には隈が出来ており、寝る時間も削っているのは一目で分かった


『ウォータイム終了です…ウォータイム終了です…』


話し込んでいるうちにウォータイムは終了
各隊は退避していく

「アラタ、明日も聞いてくれるか」
『勿論だぜ!!』
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