黒子のバスケ

□秀徳高校の困ったキセキ3
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部活にはまだ大坪は来ていなかった
海常との練習試合も近い為か日々の練習量もそれなりにきついものになってきた

「大坪遅いなぁ」
「あぁ、もうすぐ海常との練習試合の為に作戦を確認したいんだが」

宮地と木村がなかなか姿を現さない大坪を心配している

「大坪先輩どうしちゃったんすかねぇ」

先輩方に続いて高尾も落ち着かないでいた

ガラッ


「済まないっ遅れてしまった!!」

体育館の扉が開けば遅れてきた大坪がいた

「遅いぞ大坪!!」
「しっかりしてくれよキャプテン」
「本当に済まない、今準備を…」
「大坪先輩お話があります」

会話を遮るように緑間が大坪の前にでる

「緑間っ」
「おい、何言ってんだ!!」
「…」

宮地と木村の二人を無視し、大坪を見つめる緑間

「ちょっと真ちゃん!」

いい加減やばいと思った高尾がフォローに入ろうとする

「…分かった来い」

緑間と一緒に体育館をでようとする大坪

「大坪っ」
「悪い皆、緑間と二人で話したい
練習の時間を潰して悪いが待っていてくれ」

そう言って体育館からでていく大坪と緑間を他の部員は見る事しか出来なかった




「さて、何が聞きたい」

場所は変わって屋上にきた二人

「はぐらかさないで下さい…黒子の事です」

緑間の目は大坪を鋭い目つきで捉える

「実は俺もよく知らん、彼奴は何も話さなかったからな」
「…」
「だからお前に聞きたい、黒子とお前の間に何があったのか」

今度は大坪が緑間を見る

「彼奴は言っていた『自分のせいでお前が変わってしまった』と」
「…」

言いたくないのかなかなか口を開かない緑間
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