カーニヴァル

□喰は俺(朔)の嫁
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俺は久し振りに喰に会いに貳號艇に来ていた

「あっ朔さん!」

後ろから声をかけられ、振り向くと元気に駆け寄ってくる无がいた

「おぉっ、无久し振りだな」
「朔さんも久し振り!」

相変わらずの元気いっぱいの姿に頭をぐりぐり撫でてやる

「平門さんに会いに来たの?」
「いや、喰の様子を見に来たんだけどよ」
「喰君?」
「どうだ无、喰は元気にやってるか?」
「うん!この前ね、俺がお腹痛いになった時くすり?ってのくれたんだよ」

最初喰の事で俺の部屋に来たり、喰に会うたび苦手意識をしていたあの時とは違い
喰の名前を笑顔で呼ぶ无

「无は喰が好きか?」
「うん、大好きだよ!」

そうかそうか大好きか…まぁ取りあえずは

「だがな无、喰は俺のものだから手は出すなよ」

こいつも男だからな忠告はしておかないと

「もの?喰は物だったの!?」
「あ-うん…俺の嫁だ!」
「読め?」
「嫁、お母さんとも呼ぶぜ」

嫁という言葉はまだ知らないのか
聞き慣れない言葉に首を傾げる无

「じゃあ喰君が朔さんの嫁?ならキイチちゃんは二人の子供なの!」
「へっ!!」

突然の无の言葉に間抜けな声を出す

「あのね前に平門さんが花礫にうちの子にならないかって言ったんだって」

そういやぁ平門が前に楽しそうに話していたような気がする

「うちの子って事は平門さんの子って意味だよね」
「ま-そうだな」

言葉だけなら

「だったら壱號艇の皆は朔さんの子って事になるよね」
「う-ん」
「でも喰君は朔さんの嫁?なんだからキイチちゃんは二人の子供だよね」

どうしたものか
ちゃんと教えてやるべきか
……
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