リクエスト小説

□キセキであのアニメ設定 後編
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火神大我の人生はバスケだ
バスケが出来ればどんな事になろうとも何とかなると思っていた
……が

「僕を呼んだのはお前か」

まさかこんな事が起きるとは




『おい赤司、バスケしねぇのかよ!!』
「うるさいぞ、僕に意見するな」
『うわぁっ!!』

いつもの帰り道
偶々寄ったコンビニで火神は雑誌を呼んでいた
雑誌には『キセキの世代』と大きな文字が書かれており、読むだけでもワクワクが止まらない

「いつかこいつらと試合してみてぇな」

そんな言葉が無意識に出ていた
特に主将である真ん中の人物

『赤司征十郎』

写真を見ただけでも分かる絶対的な迷いの無い目
そんな目をする奴がどんなプレイをするのか

この時火神の目には赤司しか写っていなかった
だから気付かなかった
目の前に突進して来る車の存在に

「危ない!!」

誰かがそう叫んだ
それと同時に火神の世界は黒く染まった




暗く沈む意識
直感的に分かった…もうすぐ死ぬのだと
体が重く、どんどん暗闇に引きずられていく

『冗談じゃねぇ』

火神はもがく
必死に手をかきあげ上へと目指す

『まだ…まだあいつと試合してねぇんだよ!!』

思い浮かぶのは火神が最後に見た雑誌の写真
それに写る赤司征十郎の姿

『俺はあいつと試合するまで…死ぬわけにはいかねぇんだよ!!』

力を振り絞り手を伸ばす
するとさっきまで沈むだけだった体が軽くなり火神の体が浮く

『なっなんだ!?』

浮かぶ火神の前に眩しい光が溢れる
あまりの眩しさに手のひらで影を作るも光が強く防ぐ事は出来ない

『何だありゃ』

一瞬
光の中に何かがあるのが見えた
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