~AIWAYS LOVE~
□第一章
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まっすぐこっちを見る綺麗な目、それから誰もがあこがれるようなさらさらの髪。
目を奪うような端正な容姿だけでなく、性格もすばらしい彼女。
俺は彼女のようにまっすぐに生きてみたい。
『第一章』
恋。
それは私の幼い頃からの夢であり、今だしたことのない新境地。
初恋もまだな私は、女友達はたくさんいるけれど男友達はこれといっていなかった。
「いけないっ、遅れちゃう!」
私の名前は、泉 永絆(なずな)。
元気いっぱいな花の女子高生である。
私の家は比較的、高校から近いところにあり徒歩で通学することが出来る。
今日はたまたま寝坊をしてしまい、その歩き慣れた通学路を走っていた。
ふと、道の端に落ちてる紺色と白の混じったハンカチ。
何気なく拾うと誰の名前も書いてはいない。
おそらく誰かの落し物なんだろうけど、如何せん今は交番に届けてる暇も無い。
そんな私はその場においとけばいいものの、そのハンカチを持ってまた走り出してしまった。
(あとでちゃんと交番に届けるから!)
なんて考えながら、走るスピードをあげたのだった。
「泉っ!今日もギリギリじゃないか!」
「すみませーーん」
今日も校門の前に立っている、すごく仲のいい体育教師の菅野誠(すがのまこと)先生に怒声を吐かれてしまった。
ちなみに菅野先生は私の担任でもある。
熱血で優しく、時には厳しいけど本当にいい先生。
そんなところを尊敬してたし、大好きだった。
「ほら、早く教室行け」
「はあい」
「まったく、あと五分早く起きればこうならないだろ?」
「二度寝してしまうんです…」
「ふはっ、わかったわかった」
しょんぼりとした雰囲気でトボトボと歩いていくと、菅野先生が私の名前を呼んだ。
「ほら、泉!」
「え、わっ!?」
投げられた小さな飴玉。
菅野先生は二カッと笑うとピースサインをした。
「ふふっ」
なんだか、それだけなのにすごく嬉しくて私もピースサインを返しながら、教室へと快闊に歩いた。
*