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□第二話
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これは、まだ私が8歳のとき。


「お兄ちゃ〜ん!」

「ん?なんだ、紫苑」

「おにごっこしよっ!!お兄ちゃんがオニねっ。よ〜いスタート!」

「えっ!?おいっ、紫苑!!」

「ちゃんと10秒数えてね〜」

「…。フッ…まったく」



――。in公園


「まてぇ〜、しお〜ん」

「やだよぉ〜ん。こっちま〜でおっいでぇ♪」

「このぉー」

「キャハッ 追っかけてくるぅ〜」


タッタッタッガシッ ズシャー


「ハァ…やっと捕まえた」

「キャハハッ つかまっちゃったぁ」

「フッ…おっと、もうこんな時間だ。そろそろ帰るぞ」

「えぇ〜。もうちょっと遊びたぁ〜い」

「もう、夕食の時間だ。また明日遊んでやるから」

「本当!?やったぁ!!」

「よしっ、じゃあ帰るぞ」

「はぁーい」


バタッ


「!?あっお兄ちゃん、おばちゃんが倒れてる!」

「えっ?ほんとだ!…ん?(この気配…まさか!!)」

「おばぁちゃーん、大丈夫?」

「まて紫苑!近づくなぁッ!!」


このとき、お兄ちゃんの言うことをちゃんと聞いてればこんなことにはならなかった。


「おばーちゃん、大丈…」


ガシッ


「キャアーッ」

「紫苑っ!!お前…妖だな!!」

(フフッ…そうさぁ、わが名は扇嘉(センカ)。おぬしらは陰陽師であろう。
陰陽師の血は妖の力を倍増させる…。
その血、たやすことなく食ろうてやるぞっ!!)


ザシュッ ドサッ







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