ブラコン:長編
□自己紹介in朝日奈
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あぁどうしよう。
男の子だらけの空間で生活しろ?
無理でしょ・・・。
私いくつだと思ってるの?来年は二十歳だよ!?
「まぁこれから宜しくね」
馴れ馴れしく話しかけ、隣に座ってきたのはこれまたカッコいいお兄さんだった。
なんで、お坊さんの服きてるの?とは言えなかった。
『こちらこそ・・・お世話になります』
「うん、やっぱ可愛いね。名前は?」見た目どうり、チャラい口調のお兄さん。
ただのホストにしか見えない・・・。
『名前です・・・』
「名前ちゃんね、りょーかい。俺は要、宜しくね」ニコッと慣れた様に笑う要さん。
『要さん・・・わかりました』
まだ緊張が緩まないのか、ぎこちない名前。要は名前の手を取り、唇を落とした。
『ふぎゃああああああ!!!』
パッと要から逃げるようにソファーから転げ落ちる名前。
この人は何をしてるのだ・・・。初対面にセクハラ・・・!?
「あははは、珍しい反応だな。いやーごめんね、君はあまりにも緊張していたから」
『え』
「どう?少しは解けた?」ニコリと要さんは私に笑う。
確かに先程より、体は固まっていなかった。
それは感謝するが、私は要さんに対して警戒心を一切解かないと心で誓った。
キッと私は要さんを睨みつけたが、要さんはニコニコニコと笑みを絶やさなかった。
手ごわい・・・。