ブラコン:長編
□運動会
1ページ/6ページ
『弥くんの・・・運動会ですか?』
深夜、名前は自分の部屋に戻り眠りにつこうとした所、右京に捕まった。
「えぇ・・・毎年は雅臣兄さんか私で行ってたんですけど・・・今年はちょっと・・・」
ばつが悪そうに言葉を濁す右京。
『私行きます!!全然平気です!!』
パッと挙手する名前。
「そうですか・・・?じゃあお願いしたいんですが・・・」
『はい、明日ですよね?大丈夫ですよ!大学もないんで!』
「そうですか、良かったです・・・でわ私は明日早いので先にカメラを渡しておきますね」
『分かりました!任せてください』
運動会かー・・・懐かしい響きだなー・・・。
あ、明日は早く起きてお弁当作ろう!
***
『よし!作るぞー!』
早朝五時、名前は台所の前で気合をいれ、腕まくりする。
普段ならベットで寝息をたてているところだが、今日は眠気など吹っ飛ばし包丁を握る。
ーー・・・弥くん何が好きかなー・・・、ジュリくんのキャラ弁とか?
少し難しそうだけど・・・、でも作りがいありそう。
『よし!』
名前は何を作るかを決め、ガバッと冷蔵庫を豪快に開ける。