Free!:中編
□あの人、あの人が弱虫さん
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After the 2th
ーー・・・きっと一日空いたら凛も気にしてないよね?
名前はそう願いながら、いつもどうりの時刻に鮫柄で待っていた。
しかし約束の時間から数分、数十分ー・・・待っても待って凛の姿が現れないー・・・。
まぁまだ待っておこうと名前は凛が来るのを待った。
しかし、その日凛が来ることは無かった。
***
「・・・。」
約束の時間になった、いつもなら部屋を出ているはずが。今日は行く必要が無い。
しかし何処か胸騒ぎが・・・。
「・・・チッ」
凛はガサガサと髪をかきあげ、ベットから起き上り部屋を出た。
ーー・・・いる訳ねぇよな?
校舎の壁から隠れ、覗くようにいつもの場所を見つめる。
やっぱりだ、名前はそこに居た。
ーー・・・何でいんだよ・・・。
ギリッと爪を食い込ませ拳を作る。
ーー・・・来んなって言ったのに・・・。
「馬鹿じゃねーの・・・」
俺は逃げるようにその場から立ち去った。
●●