その他の中編

□奇劇のお話
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『・・・赤林さん』




今日も彼は私の部屋にいた。





「やぁ名無しさんちゃん、もう学校終ったのかい?早かったね」





自分の部屋のように悠々とテレビをつけ、ソファで体を横にして寛いでいた。
傍にある机の上には昨日買い溜めしておいたカップラーメンが空にされたいた。



ーー・・・また、勝手に食べたな・・・。






『赤林さん、鍵ちゃんと閉めてた筈なんですけど』




「あぁー、言ってなかったっけ?合鍵作ったの」



赤林は得意げな笑みを浮かべ、一本の鍵を名無しさんにチラつかせる。





『赤林さん・・・犯罪ですよ・・・』




「じゃあ今からお巡りさんのとこ行く?」ニッと笑う赤林。






「おいちゃんの職業聞いたら、きっとお巡りさん怖がるよ?もしかしたら近くで聞いてた近所の人が周りに話しちゃうかもよ?
それはきっと名無しさんちゃんにとっても悪いことだと思うけど?」




ね?と最後に小首を傾げる。






『っ・・・』







言い返す言葉も見当たらず、名無しさんはギュッと下唇と噛む。











「さて、名無しさんちゃん。今日のご飯何にする?おいちゃんは鍋がいいなー」






















名無しさんは寝転がる赤林の肩を強く叩いた。




















ヤクザなんて大っっ嫌い




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