ブラコン:長編

□予定は空白
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リビングに行くと、絵麻ちゃんと侑介くん、祈織くんの高校生組が食事を取っていた。




「お姉ちゃん、おはよう」




いち早く私に気づいてくれたのは絵麻ちゃんだった。
妹もかわいいな〜。




『おはよ〜』あまりの可愛さになでなでと絵麻ちゃんの頭を撫でてみる。
絵麻ちゃんはポンッと顔を赤らめたが、少し照れたように笑う。



「ん、名前姉ぇおはよう」




侑介くんも元気よく私に挨拶してくれた。





『おはよー』絵麻ちゃんから手を外し、侑介くんの頭に手を乗せる。

すると侑介くんは「ガキ扱いすんなよー」と照れくさそうに私の手を弾く。




ーー・・・思春期だなー。




『ごめんねー』と私は軽く謝っておく。



すると祈織くんと目が合った。





「名前姉さん、おはよう」





ニコッと優雅に私に挨拶しくてれる。





『祈織くんもおはよう』






正直言うと、祈織くんって私より年上に見える・・・。
これが弟か・・・、凄いな。
流石にこの子を撫でる勇気は無いです・・・。



『そっか、皆高校生だもんね・・・。勉強頑張ってね』




「あれ?名前姉ぇは?大学は?」




『ううん、明後日からなの。だから今日はお買い物行くの』




「はーん」と侑介くんは納得したようにパンを齧る。
すると祈織くんが口を開く。



「気をつけてね、姉さん」




『うん、大丈夫だよ?そんな心配しなくても』





「・・・変な男に絡まれたら直ぐ逃げてね?寧ろ交番にかけつけてね?直ぐに叫ぶんだよ?姉さんは綺麗だから・・・」





思った以上に喋る祈織くん。
饒舌に私に幾つかの注意事項を伝える。






『・・・分かった、ありがとう』









一瞬だけ、ほんの一瞬だけ祈織くんの背後に黒いオーラが見えた気がする・・・。
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