ブラコン:長編

□今日は僕だけの
2ページ/5ページ






大学の講座も終わり、これといって用事もないので家へ真っ直ぐ帰宅することに。
教室を出ようとすると、何人かの生徒に別れを告げられる。
皆とてもフレンドリーで馴染みやすかった。
私は嬉しさのあまり満面の笑みで手を振り、教室を後にする。




ーー・・・楽しかった!!生徒はもちろん先生とか優しいし!




大学生活はどうやら順調にいきそうである。





私は鼻歌交じりで昇降口へと向かう。





***






〜♪





ーー・・・琉生さん・・・?



携帯を取り出すと珍しい人物からの電話、スッと通話ボタンを押す。




『もしもし、どうかしましたか?』




「あ、名前?もう・・・学校終わった・・・?」



電話越しでも、ゆっくりとした口調。



『はい、丁度終わりました』



「じゃあ今から暇だったりする?少し頼みたいことがあるんだけど・・・」



『・・・?私で良かったら・・・』



「そう・・・?じゃあ今から言う場所に来てくれる・・・?」琉生は名前に待ち合わせ場所を設け、そこで待つように伝える。



『はい、わかりました』



「うん、ごめんね・・・」





電話が切れるのを確認した名前は琉生に言われたとうりの場所へ向かう。






ーー・・・頼みって何かな?
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ