ブラコン:長編
□今日は僕だけの
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『それじゃあ、行って来ます』
「行ってらっしゃい、気をつけて行ってね」にこやかな笑顔を私に向ける雅臣さん。
そう、今日から私は大学へ!
正直緊張で吐きそうだが、楽しみというのもある。
『はい、ありがとうございます』私はパタリと扉を閉める。
***
私の通う学校は、あまり知名度が無い。
頭も悪くなければ良くも無い。これといって特徴のない学校だ。
まぁ家から一番近いので選んだだけだ。
大学に着くと、意外にも大きく。華やかだった。
すれ違う学生は和気藹々としていて、なんとも楽しそうだった。
何だか上手くやっていける気がした。
自信もついてきた所だ、さて自分の学科へ向かおうー・・・。